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2013年バックナンバー

武器の輸出入

ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute。「SIPRI」)は、最新号の(軍備・軍縮年鑑)を刊行し、最近5年間(平成20年から平成24年)の世界の兵器市場での国別の輸出入額を発表しました。

 核兵器や化学兵器など大量破壊兵器(WMD)を除く全世界の通常兵器取引のみの統計です。

 輸出国の上位は、アメリカ(30%)、ロシア(26%)、ドイツ(7%)、フランス(6%)、中国(5%)の順番です。
 4位までは、その前の5年と同じ、中国がイギリスを抜いて、5位になったとのことです。中国の輸出相手先は、半数がパキスタン向けだそうです。中国とインドは敵対していて、中国は、インドと敵対するパキスタンに武器を輸出するという「外交」目的だそうです。

 輸入国の上位は、インド(12%)、中国(6%)、パキスタン(5%)、韓国(4%)、シンガポール(4%)の順番です。
 アジアの国だらけですね。
 アジア地域で軍事的緊張が続いている一方、アジア諸国には、技術力・軍事協定などの理由で兵器を独自に生産する条件が整っていないことが理由だそうです。

 輸出総額=輸入総額の理屈ですから、中国は、まだ、輸入超過ということでしょうか。


 さて、日本の順位はと思ってインターネットで検索しようとしましたら、「SIPRI Yearbook: Armaments, Disarmament and International Security2013」を購入しないといけないようです。
 検索の仕方が悪いのかも知れませんが・・・
 もっとも、amazonで購入するほど、ヒマではありませんし、お金もありません。

 輸入額は、大したことはないと思います。
 今すぐ戦争しそうというわけではありませんし。

 また、輸出額は、論理上0のはずです。
 「武器輸出3原則」がありますから。
 もっとも「民生品」と称して輸出された部品が、「軍事用」に転用されるということはいくらでもありそうです。

 F35戦闘機に日本がかかわりますから、「武器輸出3原則」も緩和されていくことになるでしょう。

 同じ第2次世界大戦敗戦国でも、ドイツが7%と堂々の3位ですから、日本も、本気になって輸出しようとすれば、輸出はできそうです。
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