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2013年バックナンバー

路線バスの旅

 テレビ東京(テレビ大阪)系の番組で「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」という番組があります。BSジャパンで再放送をやっていることもあります。

 『土曜スペシャル』で不定期に放送されている番組で、平成25年5月25日に、最新の番組が放映されました。
 12%以上の視聴率をとったそうなので、結構人気番組です。

 往年のアイドル太川陽介と、漫画家蛭子能収に、女性ゲスト(少し前のアイドル。「マドンナ」と呼ばれています)を加えた3人が、路線バスを乗り継いで3泊4日の日程内に目的地への到達を目指すという番組です。

 現在のルールは、以下のとおりです。
 1 3泊4日で「路線バス」で、ゴールを目指す
 2 タクシー使用禁止、バスが繋がらなければ歩く
 3 スマートフォンで情報を調べてはいけない

 「路線バス」限定ですから、高速バスは禁止となりますが、高速バスしかない、鳴門大橋と明石海峡大橋については高速バスが利用できるという特別ルールでした。

 空港バスですが、一般路線扱いの場合は、利用可となります。
 空港は県庁所在地と結んでいますし、結構他の都市にもつながっています。空港行きバスがあれば、県庁所在地にはたどり着けそうです。

 よく考えれば当たり前ですが、県境で路線バスが途切れていることがあります。
 その場合は、バス停からバス停まで徒歩ということになります。
 県境は、トンネルや坂道があることが多く、結構ハードです。
あるく場合もありますが、滞在する宿の厚意による「送迎」という形で車を利用することは可とされています。

 「やらせ」かどうかですが、14戦11勝3敗ですから、100%「ガチンコ」とはいいませんが、ある程度は「ガチンコ」でしょう。

 もちろん、スタッフは下調べはしているでしょう。
 出発地と目的地が3泊4日で行けない距離なら、最初から選択されないと思います。
 また、出発地と目的地が、2泊3日で行ける距離なら面白くありません。

 路線バスが「廃止」ということは、番組内でもよく見ます。
 運転手や案内係が「昔はあった」ということを言ったり、案内板に「×」がしてあったりします。

 また、路線バスやコミュニティーバスが、1日2便~3便などということはよくあります。
 時間待ちに、観光するという趣向です。

 もっとも長い距離を走る路線バス(高速道路を使うものを除く)は、奈良交通の全長166.9㎞、停留所の数は167、時間6時間30分という「八木新宮特急バス」だそうです。

 土地勘のない人が多数かと思いますが、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」を駆抜けるルートです、平成24年の台風12号による紀伊半島大洪水で、道路が寸断され、村が孤立した地域もあります。

 なお、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」では、和歌山県は登場していませんが、「八木新宮特急バス」の利用がいいかも知れません。
 新宮市から和歌山市まで、太平洋沿岸の市町村を結ぶ路線バスは、もしかしたら、つなかっていないかもしれません。
 自動車はもちろんですが、鉄道や高速バス(和歌山市・白浜からの高速バスは結構ありますし、大阪と白浜を結ぶ高速バスも結構あります)におされて路線バスは衰退の一途です。

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