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2013年バックナンバー

ブラティスラバ

安倍首相が、イギリスで開催されたG8に出席する前にポーランドを訪問し、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーとの初の首脳会合を行ないました。

 日本の原子力発電設備のトップセールスをしたようです。

 ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリーの東欧4カ国を「V4」と呼ぶということは初めて知りました。
 ヴィシェグラード4カ国は、平成3年に、ハンガリー北部のヴィシェグラードで開催された会議にて形成された,チェコスロバキア、ポーランド、ハンガリーの大統領による,3カ国の友好と協力を進めることを目的とした協力の枠組みだったのが、チェコスロバキアが、チェコとスロバキアに分離して「V4」となったようです。
 その前は「V3」だったようですね。
 V型3気筒のエンジンは、なさそうです。

 チェコとスロバキアの分離は、ユーゴスラビアのような流血の分離ではなかったため、「ビロード離婚」とか「ベルベット離婚」とか呼ばれています。
 民族が違うということなんでしょうか。

 ちなみに東欧ツアーなら「ウィーン、プラハ、ブダペスト」が定番です。
 「ウィーン、プラハ、ブダペスト」といっても、チェコのチェスキー・クルムロフはほぼ間違いなく入っていますし、スロバキアのブラティスラバも入っていることがあります。

 「V4」は、オーストリアをはずして、ポーランドを入れたようなものでしょうか。

 ブラチスラヴァは、スロバキアの首都です。
 一度旅行したことがありますが、ブラチスラヴァ城に、日本のツアー客がいて「びっくり」したことがあります。

ブラチスラバは、ハンガリーとオーストリアの国境に接しています。

 普通は、国の首都は、他国との境界線から離れています。
 ソウルが北朝鮮に接していそうですが、京畿道に属する地方公共団体が中間にありますから、ソウルが北朝鮮に接しているわけではありません。

 オーストリアの首都ウィーンとの距離は、ヨーロッパのの首都間距離としては最も短い約60キロメートルとなっています。
オーストリアもスロバキアも、シェンゲン協定加盟国で出入国検査はなく、通過はユーロ、言語が、ドイツ語とスロバキア語と違うだけで、外国人にとっては、どちらも英語が普通に通じますから、「標識」が違うくらいの差です。


 ヨーロッパのLCCに「Ryanair」という会社があります。

 その昔は「ウィーン空港」と書いてあるので搭乗すると、スロバキアの「ブラティスラバ空港」に着陸したということがあったそうなのですが、今は、さすがに、「Vienna」とは表現していないようです。

 その昔、ロンドンから「Ryanair」にて、ウィーンに行くつもりが、スロバキアのブラティスラバに降ろされたという「有名な」話があります。

 もっとも、成田空港を「新東京国際空港」と言っていたのも、誤解を招きますが50キロメートルにすぎません。

 「Ryanair」は100キロメートル以上離れた空港を利用していることもあり、大阪で言えば但馬空港を使わされるようなものです。


 ブラティスラバに話を戻して、ブラチスラヴァ市内に比べ地価が安い、オーストリア側近郊町村部のベッドタウン化が進んでいるそうです。
 将来的には国境を越えた一体的な市街化が進むと見られているそうです。
 ある意味、うらやましい話です。
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