2013年バックナンバー
自殺対策白書
平成24年の全国の自殺者数は、前年比2793人減の2万7858人となり、平成9年以来、15年ぶりに3万人を下回ったそうです。
自殺者数は男性1万9273人(前年比1682人減)、女性8585人(同1111人減)。
男性が女性の2.244倍です。
予想どおりですね。
ただ、自殺と見せかけた殺人が含まれていると考えた方は「2時間サスペンス」の見すぎだと思います。
もっとも、実際、殺人罪で起訴されたという事件が報道されていますから、「0」ではないでしょう。
動機別では「健康問題」が1万3629人と最多で、生活苦や多重債務など「経済・生活問題」が5219人、夫婦関係の不和や家族の将来悲観など「家庭問題」が4089人などと続いたそうです。
あと勤務問題2472人、男女問題1305人、学校問題417人、その他1535人で2万8666人と自殺者数を上回ります。
警察が、原因動機を特定できた人について、最大3つまで計上となっています。
ただ、自殺する人すべてがすべて遺書を書くとは限りません。
というか、遺書を書く人が例外ではないでしょうか。
どのように推計しているのでしょうか。
他の人を例に挙げるわけにはいきませんから、私自身を例に考えてみます。
私が、将来ではなく、「今日」遺書なしで自殺したら、動機はどう分類して統計処理されるのでしょうか。
試してみるつもりはありません。念のため。
ということはともかく、年齢階級別の自殺死亡率は40歳代以上で低下傾向にあるのに対し、20歳代で高まる傾向にあるのが特徴。自殺動機には「就職失敗」や「進路に関する悩み」をあげるケースが目立ったそうです。
20代の死亡の原因のうち、半数近くを自殺が占めているそうです。
ただ、20代ならば、事故死はともかく、病死は珍しいでしょう。
高齢になればなるほど病死者がふえていきます。
ただ、若い世代の自殺対策の強化が必要ではあるでしょう。