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2013年バックナンバー

自殺対策白書

平成25年6月18日、平成25年版「自殺対策白書」が閣議決定されました。

 平成24年の全国の自殺者数は、前年比2793人減の2万7858人となり、平成9年以来、15年ぶりに3万人を下回ったそうです。

 自殺者数は男性1万9273人(前年比1682人減)、女性8585人(同1111人減)。
 男性が女性の2.244倍です。
 予想どおりですね。
 ただ、自殺と見せかけた殺人が含まれていると考えた方は「2時間サスペンス」の見すぎだと思います。
 もっとも、実際、殺人罪で起訴されたという事件が報道されていますから、「0」ではないでしょう。

 動機別では「健康問題」が1万3629人と最多で、生活苦や多重債務など「経済・生活問題」が5219人、夫婦関係の不和や家族の将来悲観など「家庭問題」が4089人などと続いたそうです。
 あと勤務問題2472人、男女問題1305人、学校問題417人、その他1535人で2万8666人と自殺者数を上回ります。
 警察が、原因動機を特定できた人について、最大3つまで計上となっています。

 ただ、自殺する人すべてがすべて遺書を書くとは限りません。
 というか、遺書を書く人が例外ではないでしょうか。
 どのように推計しているのでしょうか。
 他の人を例に挙げるわけにはいきませんから、私自身を例に考えてみます。
 私が、将来ではなく、「今日」遺書なしで自殺したら、動機はどう分類して統計処理されるのでしょうか。
 試してみるつもりはありません。念のため。


 ということはともかく、年齢階級別の自殺死亡率は40歳代以上で低下傾向にあるのに対し、20歳代で高まる傾向にあるのが特徴。自殺動機には「就職失敗」や「進路に関する悩み」をあげるケースが目立ったそうです。

 20代の死亡の原因のうち、半数近くを自殺が占めているそうです。
 ただ、20代ならば、事故死はともかく、病死は珍しいでしょう。
 高齢になればなるほど病死者がふえていきます。

 ただ、若い世代の自殺対策の強化が必要ではあるでしょう。

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