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2013年バックナンバー

原子力発電事故による死亡者

自民党の高市早苗政調会長は、平成25年6月17日の講演で、以下のとおり述べました。

「 日本に立地したい企業が増えているが、電力の安定供給が不安要因だ。原子力発電は廃炉まで考えると莫大なお金がかかるが、稼働中のコストは比較的安い。東日本大震災で悲惨な爆発事故を起こした福島原子力発電も含めて死亡者が出ている状況にない。そうすると、最大限の安全性を確保しながら(原子力発電を)活用するしかないのが現状だ。火力発電も老朽化し、コストがかかる。安いエネルギーを安定的に供給できる絵を描けない限り、原子力発電を利用しないというのは無責任な気がする。」

 問題は「東京電力福島第一原子力発電事故で死者が出ている状況ではない」とするところです。

 おそらく、チェルノブイリ原子力発電の事故では、放射線被曝により、4000人(IAEAの公式見解)、あるいは、9000人(WHO)が、死亡していることとの対比で述べていると思います。

 被ばくが直接の原因でなくても体調を崩して死亡し、生業を失い、自殺した人がいます。

 自民党の高市政調会長は、自らの主張を撤回しました。
 コメントのしようもありません。

 自民党は、党役員人事は、来年夏の参院選勝利を最優先し、選挙向けのイメージを重視して、初めて党三役のうち2人を女性にしたといわれています。

 高市早苗政調会長(当選回数6回)と野田聖子総務会長(当選回数7回)ですね。

 政調会長代理は塩崎恭久元官房長官(当選回数7回)で、総務会長代理は二階俊博元総務会長(当選回数10回)です。
 通常なら逆ですね。

 塩崎政調会長代理は、テレビの討論番組によく出演しています。高市早苗政調会長は、怖くて出演させられないでしょう。
 
 野田聖子総務会長は利口ですね。不必要なことは言いません。
 ちなみに、二階俊博総務会長代理は、テレビ番組で話すような政治家ではありません。ちなみに、和歌山3区選出です。


 参議院選挙が終われば、3年間国政選挙がないわけですから、自民党は、高市政調会長は替えるでしょう。
 内閣改造もあるといわれています。

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