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2013年バックナンバー

修復

修復という言葉があります。
 「建造物や絵画などの、傷んだ箇所を直して、元のようにすること」と定義されていいます。

 平成24年夏に、スペイン北東部の街ボルハで、画家エリアス・ガルシア・マルティネスが教会の柱に描いた、縦65センチ、横45センチのキリスト画を、ヒメネスさんという80歳の女性が「修復」しました。

 憂い顔のキリストが、毛皮を着たサルに変身したと話題になりました。
 もっとも、スペイン北東部の街ボルハには、一目「修復」されたキリスト画をみようと、世界中から観光客が来るようになったそうです。


 平成25年5月、5年前、放火によって全焼した韓国の国宝崇礼門、通称「南大門」の楼閣が復元されて、平成25年5月4日から一般公開が始まりました。

「南大門」は、朝鮮王朝が14世紀末にソウルの南側の城門として建てたもので、日本統治時代、の韓国最初の国宝に指定されていました。

 なかなか、立派になっています。消失前の南大門に入れた記憶はありません。どこかに入口があったかも知れません。

 楼閣の下の門の上部に描かれた龍の絵が話題になっています。
 誰がみても「びっくり」します。

 真ん中の龍の絵が、再建された南大門の龍の絵です。
 ずいぶんかわいらしい龍で、まるで、漫画「日本昔話」にでてきた龍に、何となく似ています。目に威厳がありません。

 ちなみに、消失する前の龍は、一番上の龍です。
 結構荘厳な感じがしますね。

 もっとも、5年前に消失した龍も「復元」されもので、その前の龍は一番下だそうです。
 白黒写真です。
 これから比べたら、真ん中の龍の絵が、本来の絵に「修復」されたとは・・・・言えそうにありません。

 なお、南大門の楼閣も、ずいぶん立派になっています。
 日本とは「修復」の概念が違うのかも知れません。
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