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2013年バックナンバー

放射性物質による汚染の収束の目途

東京電力は、平成25年7月9日、福島第1原子力発電所の原子炉建屋の海側に掘った観測用の井戸で採取した地下水から(平成25年7月8日採取)、放射性セシウム137が、1リットル当たり1万8000ベクレル検出されたと発表しました。
 放射性であるセシウム1344も、1リットル当たり9000ベクレル検出されたとのことです。

 放射性セシウム137は、前回(平成25年7月5日採取)から3日間で、濃度は約90倍に上昇していた計算になるそうです。

 付近の地下水からも、平成25年6月以降、高濃度の放射性物質が相次ぎ検出されています。

 放射性物質が、海に流れているということを裏付けます。


 東京電力は、地下に残留する放射性物質の海への流出を防ぐため、海側の護岸沿いに薬液を染み込ませて固め、地下に壁をつくる作業を始めているそうです。

 いつまで、時間がかかっているのかということになりますね。

 また、本当に、東京電力のしている作業で、放射性物質が、海に流れるのを防げるのか疑問です。


 話はかわって、政府は、平成25年7月、東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムが検出されたコメ生産地の出荷制限を「弾力的に運用する」ことが分かりました。

 従来は、1ヶ所でも、放射性物質が基準値を超えれば、市町村単位などで出荷を止めるのが原則でしたが、複数地点の検査で汚染の範囲を調べ、限定的な場合は制限を見送るよう改めるということです。

 放射性物質による汚染米が流通する確率が高くなります。


 福島第1原子力発電所の事故による放射性物質汚染には、まったく「出口」がみえません。


 いったん、原子力発電所の事故がおきると、収束ができないということを物語っています。

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