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2013年バックナンバー

関西国際空港の利用者増

新関西国際空港会社は、平成25年7月18日、平成25年7月20日から8月19日までの国際線旅客数が、前年同期比5%増の120万人になる見込みであると発表しました。

 内訳は、関西国際空港への到着客が前年比7%増の約59万人で、関西国際空港からの出発客は前年比3%増の約61万人とのことです。

 「到着客と出発客と数が違うのはおかしい」と思われた方おられませんか。

 入国空港と出国空港が違っているのは何ら不思議なことではありません。

 オープンジョー(open-jaw)と呼ばれる航空券があります。
 オープンジョーの航空券は「往復・周回航空券のうち、往路と復路の発着空港が片方が、別の空港となる航空券」と定義されます。「あご」が「開いている」ように見えますね。

 どこでもいいのですが、例えば、アメリカからの観光旅行者がいるとします。

 成田空港から入国して、成田空港から出国しても、もちろん構いません。

 成田空港から入国して、東京やディズニーワールドや日光、箱根などを観光し、新幹線で東京から京都に移動し、京都を観光してから大阪を観光し、関西国際空港から出国すれば効率的です。

 東京、京都、大阪を観光しようとする場合、成田空港から入国して、成田空港から出国するとすれば、一度、大阪の空港から成田空港に戻らなければなりません。
 金額的にもロスしますし、時間的にもロスしますね。

 オープンジョー(open-jaw)の航空券を購入すれば無駄が省けます。

 もっとも、オープンジョー(open-jaw)の航空券を購入するというのは、旅慣れた人の発想で、通常は、ツアー客の利用が多いようです。
 日本人が、たとえば、関西国際空港からハワイ空港へ行き、成田空港に帰るということはあまりありませんから、ほぼ外国人の利用者の差が2万人ということでしょう。


 なお、中国や韓国などの路線が低調な一方、格安航空会社(LCC)などの増便を追い風にして、台湾と東南アジアの入出国者が大幅に増える見通しとなっています。
 日本人旅行者が、中国や韓国ではなく、台湾や東南アジアに行くことが多くなっています。
 逆に、中国や韓国ではなく、台湾や東南アジアからの旅行客が、日本に多く来るようになったということもあるようです。

 関西国際空港発着の格安航空会社(LCC)は、いつのまにか「大増殖」しています。

ピーチアビエーション(Peach)
 関西-ソウル 1日3便
 関西-釜山 1日1便
 関西-香港 1日1便
 関西-台北 1日2便

 ジェットスターアジア航空(Jetstar Asia Airways)
 関西-マニラ 週4便
 関西-台北 週13便

 ジェットスター航空(Jetstar Airways)
 関西-ゴールドコースト-シドニー 週5便
 関西-ケアンズ-シドニー 週4便
 関西-シンガポール-ダーウィン 1日3便

 チェジュ航空(Jeju Air)
 関西-ソウル(仁川) 1日1便
 関西-ソウル(金浦) 1日1便
 関西-済州(チェジュ) 週3便

 エアプサン(Air Busan)
 関西-釜山 1日2便

 イースター航空(Eastar Jet)
 関西-ソウル(仁川) 1日2便

 エアアジアX(AirAsia X)
 関西-クアラルンプール 週4便

 セブパシフィック航空(Cebu Pacific Air)
 関西-マニラ 週4便

 春秋航空(Spring Airlines)
 関西-上海(浦東) 1日1便

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