2013年バックナンバー
中国の経済
平成23年7月27日、ドイツを訪問中の李克強・中国首相は、2020年までに一人当たりの国内総生産(GDP)を2倍にする目標を達成するためには、年平均で7%の成長率が必要との認識を示しました。
2011年から2020年にかけて、2倍にするためには平均で7%の成長率が必要という趣旨でしょう
2012年からなら1.72倍にしかなりません。
2012年の1人あたり名目GDPは以下のとおりです。
(日本)4万6736ドル
(中国)6076ドル
ですから、
2020年の1人あたり名目GDPの目標は以下のとおりです。
(中国) 1万0450ドル
となります。
為替変動は計算していません。
ですから、中国の2020年の1人あたり名目GDPの目標を達成しても、現在の日本の4分の1にもなりません。
日本が、2020年にどうなっているかは知りません。
中国の成長率は鈍化しています。
また、中国は、遠からず、日本と同様少子高齢化の問題が生じます。
「一人っ子政策」がとられていましたから、日本より少子高齢化の問題は大きいでしょう。日本のように医学が発達していませんから、高齢者が早く死亡するとしてもです。
中国は、本当の意味の「経済大国」になれるのでしょうか。
また、中国は、水の問題、大気の問題、国力以上の軍事費、チベット・ウィグルなどの問題など、多くの問題をかかえています。
私は、中国は、本当の意味の「経済大国」になれるとは思っていません。
内政問題がなくても、何もなくても、先進国レベルに達する前に、下降線をたどるでしよう。
中国の経済の過大評価は考えものです。