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2013年バックナンバー

スペインの列車事故

平成25年7月24日午後8時41分ごろ、首都マドリードから北西部のフェロルに向かっていた列車が駅に差しかかるカーブで脱線し、死者数が80人に達し、100人以上が負傷したそうです。

 カメラがあって、どのような事故だったのか、一目瞭然でした。

 制限速度80km/hのカーブを、約160-220km/h(運転手が190km/hで進入と述べている)で進入した事故とのことでした。
 あれだけの急カーブを200km/hで進入すれば脱線はするでしょう。

 原因は、いろいろ言われています。

 スペインでは、平成16年3月11日に、列車テロがありましたから、乗車の時に飛行機搭乗と同じ金属等探知のチェックを受けるのですが、テロではなさそうです。

 ATC(自動列車制御装置)はなかったんでしょうか。
 もちろん、日本の新幹線にあります。福知山線の列車転覆事故でATCが設置されていなかったことは事故の大きな原因の一つといわれています。

 なお、当該、高速旅客列車アルビア(Alvia)最高速度は250km/hを出せるそうです。

 列車には非電化区間を走るためにディーゼル機関を積んだ電源車両が連結されていて、重心が高いこの車両の設計に問題があったのではないかとするジャーナリストもいます。

 素人目には、こんな急カーブのある区間に、最高速度は250km/hの列車を走らせるということは、最初から「おかしい」と思います。


 ちなみに、スペイン高速鉄道は、日本より遅れに厳しく、この事故を起こした種別だと、10分で25%~、1時間で100%の特急料金が払戻しとなっていることもあるようです。
 
 なお、JRの特急・急行列車の場合、旅客営業規則では「2時間以上到着が遅れると、その列車の特急料金、急行料金の全額が払い戻しになる」と定められていて、新幹線も同じです。
 昔は、新幹線特急券は1時間以上の遅れで払戻しでしたね。
 私は、回復運転のため、猛スピードで飛ばしている新幹線に乗り合わせたことがあります。
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