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2013年バックナンバー

スイスの最低賃金

スイスを旅行していればわかることですが、物価が恐ろしく高く感じられます。

 ホテルは、高い国はもっと高いのですが、特に、外食費が高いです。
 レストランだけではありません。
 安くあげようと、マクドナルドに行っても、マクドナルドの普通のハンバーガー1個270円、フライドポテト「小」(日本の「中」)380円ですから、飲み物など頼む気にもなれません。もっとも「店内で食べるが、飲み物はいらない」という度胸もないので、ホテルに持帰りました。

 もともと、スイスフランが高いということのようです。

 あとで、インターネットで見ると、平成24年1月のニュースに「スイス労働組合連合の関係者は昨夏(平成23年夏)、最低賃金に関する調査結果を発表し、国民投票に必要な数の署名を集め、被雇用者全員に適用される最低賃金の導入を求める動議を、平成24年1月27日政府に正式提出した」とあります。
 結局、スイス雇用主連盟の反対などで、法案成立には至らなかったという結果だったそうです。

 びっくりするのが、動議の内容が、時給の最低金額をスイス全土で22スイスフランに統一するという内容です。月給に換算すると、約4000スイスフランになります。

 1スイスフランを105円として、時給の最低金額が2300円、月給に換算すると42万円です。

 ちなみに、平成24年10月現在の大阪府の時給の最低金額は800円、和歌山県は690円です。


 法案成立には至っていないので、スイスの時給の最低金額は2300円を下回るということですが、マクドナルドの従業員ですら、時給20スイスフラン(2100円)らしいとガイドブックで読んだことがあります。
 マクドナルドの普通のハンバーガー1個270円、フライドポテト330円、ドリンクを頼んでも、給与半時間分くらいですね。
 不買運動が起きない理由もわかります。


 日本が物価が高いことは間違いありません。
 日本で、違法滞在してお金を貯めて、本国に送金したり(方法が問題ですが)、持帰れば結構な金額になるとする不法労働者がいます。

 スイスなら、日本人が、違法滞在してお金を貯めることも「割に合う」かもしれません。
 スイスの言語(ドイツ語地域、フランス語地域、イタリア語地域があります)ができなければ、皿洗いすら難しいかも知れませんが・・・

 なお、スイスは、即刻、問答無用で、違法滞在者を国外退去させることでも有名です。

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