本文へ移動

2013年バックナンバー

保管タンクの汚染放射能漏れ

平成25年8月20日、東京電力は、東京電力福島第1原子力発電の地上タンク周辺で汚染水の水たまりが見つかった問題で、東京電力は20日、タンクからの漏洩であることを認め、漏洩量は過去最大の約300トンに上るとの見解を示しました。

 漏洩があったのは、容量1000トンの地上タンクで、内部の水位が約2.9メートル下がっていたことから、漏れ出た水量は約300トンと推定された。漏洩した水のうち約4トンは回収したが、長期間かけて漏れたとみられ、大半は周辺の土壌に染みこんだ可能性が高いとのことです。

 漏れた放射性物質量は24兆ベクレルといわれてもわかりませんね。
 漏れた汚染水を分析したところ、放射性のセシウム134は、1リットル当たり4万6000ベクレル、セシウム137は同10万ベクレルが検出され、放射性ストロンチウムなども1リットル当たり8000万ベクレルといわれてもわかりません。

 水面から50センチ離れた地点での放射線量は毎時100ミリシーベルトだそうです。
 この場所に1時間いれば、がんが発生するリスクが明らかに上昇する値たそうです。
 10シーベルト=1万ミリシーベルトが致死量ですから、100時間=4.16日で致死量です。


 タンクは、大きさはまちまちですが、容量1000トンの地上タンクが標準で、平成25年8月6日時点の地上タンクの総容量は約39万トンで、既に約33万トン入っています。容量1000トンの地上タンク換算で390基のタンクがあり、330基満杯です。
 現状で汚染水は毎日約400トンずつ増えるということですから、2.5日で容量1000トンの地上タンクが1基増えます。
 鋼板をボルトでつなぎ合わせ、樹脂製のパッキンで止水した簡易構造で耐久性の問題が指摘されています。

 そのうち、1基のタンクから汚染水の漏水があり、水面から50センチ離れた地点での放射線量は毎時100ミリシーベルト、この場所に1時間いれば、がんが発生するリスクが明らかに上昇するという状態です。

 タンクが3基や4基ではなく、約330基が満杯ということですから、簡単に、他のタンクを調べるわけにはいきません。

 調査しているうちに、職員の年間保有量をこえる被曝をしたら、その職員は仕事ができませんから、念入りに調査できているということは考えづらいです。
 単に、他のタンクが漏れているかどうかは「確認」されていないというにすぎません。
 恐らくは・・・


 全くのお手上げ、いわば「詰んで」いる状態です。

 将棋や囲碁なら「投了」すれば終わりなのですが、そういうわけにもいきません。
 「より」「影響の少ない」方法を選ぶということしか残っていません。

TOPへ戻る