本文へ移動

2013年バックナンバー

日本人旅行者と中国人旅行者

今年のお盆休みに、個人的にヨーロッパ旅行をしてきました。

 スイスとフランスを旅行してきたのですが、中国人の旅行客が多いですね。

 その昔は、東洋からの旅行客といえば日本人、しばらくしてから韓国人の旅行客もみかけましたが、IMF危機以降は、あまり見かけなくなりました。


 私は、ドイツに留学していた30年前、韓国人と間違えられるということは、珍しいといいますか、あまり、なかった記憶があります。
 中国人に間違えられたことはあります。ドイツ人の中には、日本と中国の区別自体がついていない人もいる関係もあるかもしれません。

 ドイツ人は、韓国人は、痩身で目が一重というイメージを持っていたのではないかと思っています。
 30年前は、今ほどは太ってはいませんでしたが、目が二重だから、日本人と判断されたのかも知れません。
 先輩の裁判官で、痩身で目が一重の方が、韓国人と間違えられるとぼやいておられた記憶があります。


 中国人の旅行者が増えてくると、私は、日本人ではなく、中国人に間違えられるということが、ときどきるようになります。
 「ニーハオ」と声をかけられるということになります。


 イル・ド・フランス地方(パリとその近郊)の商工会議所(CCI)が、レストランやホテル業者向けに、各国の観光客の対応マニュアルを作成し、公開したそうです。

 国別の会話マニュアルやそれら国民の特徴を網羅した冊子を作成したということですが、中国人の欄に「高級ブランドの買物に慣れており、料理やワインの味に敏感である」と記載されているそうです。

 日本からは旅行費用とパスポートさえれば、誰でもフランスへ旅行に行ける時代です。 しかし、中国人のフランスへの観光ビザは、手続きが煩わしいようで、お金もかかり、パリに観光で来ることができる中国人には、富裕層に限られます。

 中国人の富裕層ということを考えても「高級ブランドの買物に慣れており」というのは「?」ですね。

 中国人は、他の買い物客のことを考えず、大きな声で話す(日本人にも、その傾向はあります。ちょっとやめてほしいと感じることもあります)、あと、接客中の店員に、横から話しかける(これは、日本人では珍しいですね)ということがあります。
 「高級ブランドの買物に慣れており」ではなく、「高級ブランドをよく買ってくれる」の間違いではないかと思います。

 中国人が「料理やワインの味に敏感である」という部分は、「料理の味に敏感」は間違いないでしょうが、「ワインの味に敏感」となると「?」ですね。
 日本の富裕層でも、ワインの味にうるさい人は多くはないでしょう。


 そういえば、出入国検査の時、割込んできた中国人にはびっくりしました。

 長い列ができているとき、わざと別々の列に並び、早そうな列に遅そうな列の人のところに来て、談笑しながら連れであることをアピールするという「手」は、日本人でも使います。

 もっとも、審査まであと数人待ちのところで、列を変わるというのが普通で、私が、入国審査官のところ歩いていこうとすると、目の前で割り込んできたのは「びっくり」しました。

 女性の入国審査官が大声で怒って、あっちへ行けという仕草をしていましたが、英語ですから、当の本人にはわからないでしょうね。

 中国では、生きていくためには、大きい声を出し、割込みでも平気でするようでないと、生き残れないのかも知れません。
TOPへ戻る