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2013年バックナンバー

海なし県

日本には、47都道府県があります。

 原則は海に面しているのですが、海に面していない県がいくつかあります。

 近畿2府4県で暮らしていると、結構な数の「海なし県」があるように思えます。

 大阪府(瀬戸内海)、京都府(日本海)、兵庫県(瀬戸内海と日本海)、和歌山県(瀬戸内海と太平洋)は海に面していますが、滋賀県と奈良県は「海なし県」です。
 海なし県の確率は、3分の1です。

 あとは、栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県、長野県、岐阜県の6県、合計8県ですね。

 栃木県、群馬県、埼玉県、山梨県は広い意味での首都圏(栃木県と群馬県は、茨城県と並んで「北関東」ではなく「南東北」ともいわれています)、岐阜県は中京圏、滋賀県と奈良県は近畿圏で、いずれも人口が多いため、多くの県にわかれているのでしょう。

 長野県は、堂々たる「海なし県」といえるでしょう。

 ちなみに、陸続きの隣県がないのが、沖縄県と北海道です。


 「海なし県」は、昔は、新鮮な海産物がとれなかったため、海産物は、保存食が主流でした。
 今は、冷凍技術と物流の発達で、「海なし県」でも、新鮮な海産物が食べられます。

 「お袋の味」ということで、「海なし県」では、海産物の保存食に人気がある県もあるようです。

 ドイツなどは、「お袋の味」ということで、豊かで物流も優れているのに、未だに「腸詰め」(フランクフルト、ウィンナーなど)が人気ですし、名物です。
 ステーキにして食べればおいしい肉が、「腸詰め」にしてしまっては台無しです。


 「海なし県」のメリットはあるのでしょうか。

 まず、原子力発電がありません。
 もっとも、滋賀県は、今となっては「非常識」な福井県のせいで、原子力発電所の事故におびえています。

 あと、津波がありません。
 地震による津波の被害の恐れがないというのは、かなりのメリットです。
 太平洋に面する静岡県、和歌山県、高知県は、津波がこわいでしょうね。

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