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2013年バックナンバー

受難

平成25年9月15日、ヤクルトのバレンティン選手のホームランが56号を打ちました。

 過去の日本のプロ野球の本塁打数は、王球団会長、タフィ・ローズ、アレックス・カブレラの55本です。タフィ・ローズ、アレックス・カブレラが55本ホームランを打っていることを忘れている人もいるかも知れません。

 あっさりと、阪神の榎木田が打たれました。
 巨人は優勝、阪神はクライマックスステージ進出が、それぞれ事実上確定していて、1塁が開いているから敬遠するというのでもなければ、「大義名分」がありませんから、勝負せざるを得ません。現実に、阪神投手は勝負していました。

 なお、お母さんが、オランダのアムステルダムから見に来ていたということです。
 カリブのキュラソーはオランダ領のようです。
 オランダは、私が30年前に留学していたころ、私の従兄弟のご主人がアムステルダムに勤務していたこともあり、よく行っていましたが、大都市では、パリについでアムステルダムの黒人が目立ちました。

 榎田投手は記録に残りますね。
 ついでに二軍落ちというのは気の毒です。調子からして当然といえば当然ですが・・

 そういえば、ヤクルトスワローズ(当時の名称はヤクルトアトムズ)の鈴木康二朗投手は、昭和52年9月3日、当時読売ジャイアンツの王貞治選手に世界新記録となる756号本塁打を打たれて有名になりました。

 王貞治に世界新記録となる756号を打たれた投手には「サイパン島ペア旅行券」をプレゼントされることになっていたのですが、受取りを拒否しました。
 漫画にも登場していました。

 引退まで、名前の前に「王に756号を打たれた」という前置詞がついてまわりました。


 もっとも、生涯ホームラン756号の選手は出そうにもありません。
 現役では、楽天の中村紀洋が400号を少しこえたところです。

 ヤクルトのバレンティン選手が、今年、ホームランを何本打つかわかりません。
 ただ、大リーグの年間ホームランは70本をこえていますから、記録更新される可能性はあります。

 また「国民栄誉賞」受賞の「王貞治」というわけでもありませんから、引退まで、名前の前に「バレンティンに56号を打たれた」という前置詞がついてまわることはないでしょう。

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