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2013年バックナンバー

ドイツ連邦議会選挙投票開始

平成25年9月22日、ドイツ連邦議会選挙です。

 平成25年9月19日の最新の世論調査によりますと、メルケル首相率いる中道右派のCDU/CSUの支持率は40%で議会第1党を維持するのは確実とみられているそうです。

 他方、中道左派の最大野党、SPDは27%、次いで、緑の党が9%、左派党が8.5%などとなっています。
 連立政権を担ってきたFDPは、支持率が5.5%と伸び悩み、議席の獲得に必要な5%の得票に達するかは微妙な情勢となっています。

 この数字を単純に当てはめますと、CDU/CSUの支持率は40%+α、FDPが議席を獲得して5.5%-α、SPDは27%+α、緑の党が9%-α、左派党が8.5-αで、FDPが議席を獲得しなければ与党は過半数割れ、FDPが議席を獲得しても与党は過半数割れとなることになってしまいます。

 FDPが、自民党は連立維持のため「CDU/CSUには第1票(小選挙区の投票のことです)、自民党に第2票(比例区の投票のことです)を」と訴え始め、CDU/CSUは「譲る票はない」(メルケル連邦首相)と拒否しています。
 日本なら、CDU/CSUとFDPは、完全に「喧嘩別れ」になるところですが、ドイツは「大人」です。

 大連率の交渉が頓挫すれば(SPDは「絶対反対」です)、再選挙があるかも知りません。


 ちなみに、争点は、財政難に陥ったギリシャなどへの支援のあり方か、労働市場の規制緩和で拡大した社会格差の是正、脱原発の政策にかかるコストの分担などが争点です。
 
 CDU/CSUとSPD、どちらにしても、それほど差はありません。

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