2013年バックナンバー
司法試験予備試験
現在、司法試験の受験資格を得るには、法科大学院を修了しているか、あるいは司法試験予備試験に合格していることが要件となっています。
「平成25年司法試験予備試験論文式試験の結果」の発表がありました。
合格者数381人ということですが、まだ、口述試験が残っているので、最終合格者は、若干減少減るとは思います。
予備試験の初回にあたる平成23年度の予備試験合格者数は116人でした。
平成24年度の予備試験合格者数は219人でした。
平成25年度は350人程度になるのでしょう。
「司法試験合格者発表」をご覧下さい。
予備試験を経由した受験者は、167人が受験して、120名が合格して合格率は71.9%です。
法科大学院を修了した合格者は、7478人が受験して、1929人が合格して合格率は25.7%です。
「法科大学院修了者であるか予備試験合格者であるかを問わず、同一基準により合否を判定する」「予備試験合格者に占める本試験合格者の割合と法科大学院修了者に占める本試験合格者の割合と均衡させる」という閣議決定があるそうです。
予備試験組の合格率が71.9%、法科大学院組の合格率が25.7%ということですから、平成25年度は350人程度は明らかに過小です。
いずれにせよ、同一の司法試験で競うわけですから、予備試験合格者を大幅に増やしても問題はないという理屈です。
350名程度では、来年の司法試験においては、圧倒的に、予備試験組の合格率が、法科大学院組の合格率を上回るのは確実だと思います。
本来は、予備試験合格者に占める本試験合格者の割合と、法科大学院修了者に占める本試験合格者の割合を等しくしなければなりません。
なぜ、予備試験組の合格者を抑制したでしょうか。
法科大学院の擁護でしょうね。
ある意味、法科大学院を経ずに司法試験を受験しようとする者に対する「差別」です。