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2013年バックナンバー

イギリス海軍への日本製のエンジンの輸出

 平成25年10月14日、川崎重工は、海上自衛隊の護衛艦などに使われるエンジン部品を今月中にもイギリス海軍の軍艦船向けに輸出する方針を明らかにしました。

 川崎重工がイギリス海軍向けに輸出するのはガスタービンのエンジン部品で、イギリス海軍には、これまでイギリスの自動車メーカー、ロールス・ロイスがこのエンジン部品を納入していましたが、ロールス・ロイスが部品の生産を打ち切ったことで、川崎重工に要請があったそうです。

 エンジン部品は民間の発電機にも使用されているもので、「武器輸出三原則に抵触しない」と、政府が判断したとのことです。


 日露戦争の日本海海戦の旗艦であった戦艦「三笠」をはじめ、戦艦「敷島」「富士」「朝日」「初瀬」「八島」はイギリス製(ヴィッカーズ社・テームズ鉄工所・アームストロング社・ジョン・ブラウン社)だったそうです。
巡洋艦「春日」と「日進」はイタリア製ですが、イギリスの仲介で、他国輸出予定をキャンセルして購入しています。

 日英同盟もありましたし、イギリスとしては、日本がロシアに勝ってもらいたいですからね。

 第二次世界大戦開戦当時には、日本がイギリスの海軍力を既に上回っていたでしょうね。
 ワシントン海軍軍縮条約では、日米英の戦艦の総排水量が、米・英は52万5000トン、日本が31万5000トンと定められていました。
 5%の消費税がついているような半端な数字ですね。
 空母や巡洋艦は別の規定です。

 ちなみに、戦艦は時代遅れとなり、現在、戦艦を有している国はありません。


 なお、日本の鉄道技術は、ほぼ、イギリスから導入されたものです。

 時を経て、ロンドンの鉄道に日本の車両が走行するようになりました。

 日立の「Class395」という車両とシステムです。

 平成22年の大寒波・大雪の際に、イギリス全土の鉄道ダイヤがめちゃくちゃになったのに対し、「Class395」だけは、ダイヤどおり運行されていました。


 日本が、明治維新の時に、目標としていたのがイギリスですが、いつの間にか、完全に逆転したことになりますね。

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