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2013年バックナンバー

カンボジア最大の湖

 事務所旅行でカンボジアに行って来ました。

 シェムリアップという都市を起点とした旅行でした。

 アンコールワットやアンコールトムなどは、テレビの番組などで有名ですから、あまり知られていない、カンボジア最大の湖のことを書いてみたいと思います。


 ベトナム航空でホーチミンからシェムリアップに向かうのですが、機内から、ひょうたん型の大きな湖が見えました。トンレサップ湖です。

 雨季と乾季で大きく面積を変える湖だそうです。

 トンレサップ湖の面積は、乾期はは2700平方キロメートルで、雨期には1万6000平方キロメートルになるという湖です。約6倍になります。

 ちなみに、琵琶湖は670平方キロメートルですから、トンレサップ湖は、一番小さいときでも琵琶湖の4倍の面積があることになります。

 なぜ面積が変わるかと言うことですが、すり鉢のような地形で、水が少ないときには池の面積が小さくなり、水が多いときには池の面積が大きくなるという仕組みのようです。

 琵琶湖の面積が、水量の少ないときには670平方キロメートル、水量の多いときには6倍の4000平方キロメートルになったら大変です。
 滋賀県の面積全体が4017平方キロメートルですから、水量の多いときには、滋賀県全体が水没してしまいます。
 ちなみに、琵琶湖は、滋賀県の面積の6分の1ということになります。陸地が6分の5ですね。滋賀県の半分くらいが琵琶湖のような気もしますが・・・


 トンレサップ湖の観光客は、船で湖の一部を「クルーズ」するということになりますが、そんないい船ではありません。

 水上で生活している人がいます。
 シェムリアップ市内でも、かなり「貧乏」な生活ですが、トンレサップ湖で水上生活をしている人は、さらに「貧乏」な暮らしをしています。
 水上生活者も、木の基礎を湖底に打ち込んだ安定した家もありますし、何にもない、本当に「いかだ」の上にのっている家もあります。

 日本の生活保護受給世帯でも、シェムリアップ市内で生活しているカンボジア人に比べれば豊かな生活をしています。
 日本の生活保護受給世帯でも、トンレサップ湖で水上生活をしている人からすれば「王侯貴族」のような暮らしでしょうね。

 生まれてくる国が違うだけで、あまりに「不公平」な感じがしました。

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