2013年バックナンバー
天安門前での自爆テロ
当局は、天安門城楼前と天安門広場中心部を封鎖し、現場には十数台の警察車両が集まり、火災の痕跡は清掃作業員が完全に消去さられました。
衝突時の画像が、インターネット上にあげられるという時代ですね。
スマートフォンで録画もできますし、インターネット上にあげるのも簡単です。
一時は事故か事件かと報道されていましたが、行ったことがある方ならわかるでしょうが、一方通行でカーブはなく、事故など起きようのないところてす。
自爆テロですね。
もっとも、事故態様からして、周囲の一般人を巻き込むつもりはありません。
新疆ウイグル自治区のウイグル人のようです。
ウイグル族は、新疆ウイグル自治区を中心に暮らすトルコ系イスラム教徒で、中国国内に約840万人います。
清の時代に版図になりました。
昭和30年に自治区ができた後も、独立を目指した暴動が起きています。
特に、ソ連崩壊で同じイスラム系のカザフスタン、キルギスなどが独立したのに触発され、独立運動が活発化しています。
「東トルキスタン・イスラム運動」がテロ活動に関与しているとみられています。
平成20年8月4日、新疆ウイグル自治区のカシュガルのテロ事件がおきました。
北京五輪の開幕4日前というタイミングをねらいました。
チベットは「比較的」おとなしいですが、新疆ウイグルは、そう簡単に黙っていません。
ウイグルとチベットは、独立運動が高じて暴動になることもあります。
もっとも、ウイグルとチベットの暴動事件は、報道管制を敷かれ、中国当局に「もみ消され」てしまいます。
「もみ消され」ないように、天安門での自爆を選んだのでしょう。
まあ、天安門でやれば、報道管制を敷くというわけにもいきません。
中国の少数民族の人権弾圧はすごいものがあります。
なお、日本のテレビは、あまり報道しません。
BBCやCNNを見ている方がよくわかります。