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2013年バックナンバー

天安門前での自爆テロ

平成25年10月28日正午ごろ、北京にある天安門の城楼に掲げられた毛沢東主席の肖像画の前で、小型四輪駆動車が歩道に突っ込んで炎上し、5人が死亡、少なくとも38人が負傷しました。

 当局は、天安門城楼前と天安門広場中心部を封鎖し、現場には十数台の警察車両が集まり、火災の痕跡は清掃作業員が完全に消去さられました。

 衝突時の画像が、インターネット上にあげられるという時代ですね。
 スマートフォンで録画もできますし、インターネット上にあげるのも簡単です。

 一時は事故か事件かと報道されていましたが、行ったことがある方ならわかるでしょうが、一方通行でカーブはなく、事故など起きようのないところてす。
 自爆テロですね。
 もっとも、事故態様からして、周囲の一般人を巻き込むつもりはありません。

 新疆ウイグル自治区のウイグル人のようです。

 ウイグル族は、新疆ウイグル自治区を中心に暮らすトルコ系イスラム教徒で、中国国内に約840万人います。
 清の時代に版図になりました。

 昭和30年に自治区ができた後も、独立を目指した暴動が起きています。
 特に、ソ連崩壊で同じイスラム系のカザフスタン、キルギスなどが独立したのに触発され、独立運動が活発化しています。
 「東トルキスタン・イスラム運動」がテロ活動に関与しているとみられています。

 平成20年8月4日、新疆ウイグル自治区のカシュガルのテロ事件がおきました。
 北京五輪の開幕4日前というタイミングをねらいました。

 チベットは「比較的」おとなしいですが、新疆ウイグルは、そう簡単に黙っていません。


 ウイグルとチベットは、独立運動が高じて暴動になることもあります。
 もっとも、ウイグルとチベットの暴動事件は、報道管制を敷かれ、中国当局に「もみ消され」てしまいます。

 「もみ消され」ないように、天安門での自爆を選んだのでしょう。
 まあ、天安門でやれば、報道管制を敷くというわけにもいきません。


 中国の少数民族の人権弾圧はすごいものがあります。

 なお、日本のテレビは、あまり報道しません。
 BBCやCNNを見ている方がよくわかります。

なお、NHK国際放送が、平成25年10月29日午前11時(日本時間正午)のニュースで、トップニュースで報じようとしたところ、突然、テレビ画面が真っ黒になり、視聴が制限されたそうです。
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