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2013年バックナンバー

平均寿命と平均余命

伊勢神宮で、式年遷宮がおこなわれました。
 西暦685年から続いている伝統行事です。

 伊勢神宮での式年遷宮は、20年ごとの遷宮で、次は20年後の西暦2033年となります。
 元号が「平成」のままであることを強く願っています。


 私は、次の式年遷宮の際には78歳という計算になります。

 平成24年度の簡易生命表では、日本人男性の平均寿命は79.94歳です。
 生きているか生きていないか半々くらいという計算になるのでしょうか。

 ということにはなりません。
 「平成24年簡易生命表」をご覧下さい。

 「平均寿命」は生まれたばかりの赤ん坊が、何歳まで生きられるかを示した数字です。

 乳幼児の死亡率は高いです。乳幼児期を過ぎると死亡率は減ります。病死は少なくなり、事故や自殺による死亡者の占める割合が多くなります。
 中高年になりますと、病死者数が増えて、死亡率が上がっていきます。

 今まで生きてきた人は、それまで死亡せずに生き残ってきた「実績」がありますから、平均余命は、生まれたばかりの赤ん坊よりも多くなります。

例えば、日本人男性の平均寿命は79.94歳として、79歳になったばかりの日本人男性は、平均すれば、あと1年しか生きられないという計算にはならず、あと、平均して9年生きることができます。

 私は、現在、58年3か月(58.25年)で、58歳の日本人男性の平均余命は24.62歳ですから、平均すれば、あと24年生きるということになります。

 次の式年遷宮の際には78歳ですから、生存している確率が多いでしょうね。


 もっとも、健康寿命という点からの検討も必要です。

 健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことです。

 少し古くなりますが、平成16年のWHO保健レポートでは、日本人の健康寿命は男性で72.3歳、女性で77.7歳となっています。
 平成16年簡易生命表によりますと、男の平均寿命は78.64年となっていますから、死の前の6年間くらいは、日常的に介護を必要とし、自立した生活ができないということですね。

 私の平均余命が24年でも、健康で生活できない平均期間6年間を引いて、健康で生活できる期間は18年となります。
 つまり、20年後に健康に生活できている確率の方が少なくなります。


 という計算をしたわけでもありませんが、平成25年11月2日に、伊勢神宮に参拝してきました。
 第45回全日本大学駅伝対校選手権大会(ゴールが伊勢神宮の内宮前)と重なったこともあって、ホテルの予約が大変でした。
 ツアー客が結構いて、にぎわっていました。
 仏閣もいいですが、神社も荘厳でいいですね。


 ちなみに、私自身は、「憎まれっ子世にはばかる」の反対解釈、「アホは長生きする」の反対解釈、「美人薄命」の類推解釈で、平均寿命まで生きられないと予想しています。

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