本文へ移動

2013年バックナンバー

公認会計士の合格者数

金融庁の公認会計士・監査審査会は、平成25年11月15日、平成25年度の公認会計士合格者を発表しました。

 合格者は1178人、新試験制度を導入した平成19年度以降で最少だそうです。

 四大監査法人の平成26年度の採用予定人数は約1000人で、1178人という合格者数は、四大監査法人の平成26年度の採用予定人数を100人程度上回る規模でしかありません。

 公認会計士は、合格しても就職できない問題があり、金融庁は合格者数を絞ってきましたが、一転して人手不足の懸念が浮上しています。

 「公認会計士5万人構想」を掲げていた金融庁は、平成19年度、平成20年度、平成21年度に、年3000人を超す合格者を出しましたが、就職できない「会計士浪人」が急増し、ピーク時には1000人を超えていました。
 もちろん、人数も人数ですが、平成20年の金融危機の影響で監査法人の業績が悪化し、採用を絞込んだことも影響しています。

 監査法人では株式市場の活況で新たに上場する企業の監査や上場支援の需要が増えていていて、四大監査法人の採用人数は4年ぶりに1000人を上回る見通しだそうです。

 「若手が取りにくくなっており、合格者が増えてほしい」との声も上がっているそうです。

 なお、公認会計士は、弁護士と異なり、合格者しても、2年の実務経験がないと資格が得られません。


 「公認会計士5万人構想」は、弁護士と似てないわけでもありません。

 公認会計士の合格者の推移は以下のとおりだそうです。

平成元 596
平成2 634
平成3 638
平成4 798
平成5 717
平成6 772
平成7 722
平成8 672
平成9 673
平成10 672
平成11 786
平成12 838
平成13 961
平成14 1,148
平成15 1,262
平成16 1,378
平成17 1,308
平成18 3,108
平成19 4,041
平成20 3,625
平成21 2,229
平成22 2,041
平成23 1,511
平成24 1,347
平成25 1,178

 平成19年に4041人だった合格者が、平成25年度には、1178人となっています。

 この理屈でいけば、司法試験合格者数も、6年かければ、約2000人から、4分の1の500人程度に減らしていこうと思えばできないことはなさそうですね。
 また、2、3年かければ、約2000人から、2分の1の1000人程度に減らしていこうと思えばできないことはなさそうです。

 公認会計士試験にできて、司法試験にできない理由はありません。
 500人とはいいませんが、1000人くらいに合格者を減らすのも、一つの方法かも知れません。

TOPへ戻る