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2013年バックナンバー

アンザイレン

平成25年12月1日「富士山の御殿場ルートの山頂付近で、登山者4人が滑落するのを目撃した」という通報が近くにいた登山者からありました。

 結局、2人がお亡くなりになられたとのこと、お悔やみ申上げます。

 滑落した4人は登山用のロープで体をつないでいたということでした。

 登山用のロープで体をつなぐことを「アンザイレン(anseilen)」と呼びます。
 「seil」は「ザイル」のことです。

 「アンザイレン」の定義は、二人以上が相互安全確保のためにロープを結合うことを言います。

1人が登降し、他の人は、崖に足場を十分において登坂している人を確保するというのは合理的で、素人にも分かるのですが、登山用のロープで体をつないだまま一緒に登るというのは、理解しにくいですね。

 登山用のロープで体をつないだまま一緒に登るという方法もあるようですが、一人が滑落したら、他の人が崖に足場をおいていない限り、一蓮托生で、みんな滑落しそうな気がします。

 現実に、全員が滑落しましたね。

 危なくなったら、ザイルを切ってしまえばいいのでしょうが、その余裕もなかったのでしょう。


 私も、若いころ、トレッキングと登山の間のようなことをしていたことがあり、足を滑らせたら「一巻の終わり」というところを登り降りしていましたが、他の人を「道連れ」にしたり、他の人の「道連れ」になったりするのは絶対嫌です。
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