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2013年バックナンバー

自衛隊によるフィリピン救援

自衛隊の援助隊は、フィリピン政府からの依頼を受けて、自衛隊のC130輸送機を使って、初めて救援物資を被災地に送る支援活動に当たりました。

 首都マニラの空軍基地でコメなどおよそ9トンの救援物資を積み込み、輸送機はレイテ島の西に位置するパナイ島北部の空港に向かい、物資をフィリピン軍に引渡しました。
 また、自衛隊は、医療チームがセブ島の北部などで活動を始めているほか、日本の国際緊急援助隊を含む各国の援助チームもレイテ島のタクロバンなどで医療支援を行っています。


 自衛隊は、平成25年11月17日、補給艦「とわだ」を出向させていました。

 さらに、自衛隊は、過去最大規模の1000人を超える態勢で支援活動に当たるため、平成25年11月18日、医療支援などに当たる隊員を乗せた2隻の艦艇を広島県の呉基地から現地に派遣しました。

 派遣されたのは護衛艦「いせ」と輸送艦「おおすみ」の2隻です。

 現地で輸送活動に当たるヘリコプターや港以外の砂浜などに上陸できる揚陸艇のほか、医療支援に当たる隊員など700人余りが乗込み、台風で被害を受けたフィリピンの被災地に向け呉基地を出港しました。


 「いせ」は、ひゅうが型護衛艦の2番艦です。

 従来の軽空母や強襲揚陸艦の一部をも上回るほど巨大な船体を備えていることから、某国々(想像がつきますね。例の2カ国です)から、「ヘリコプター搭載護衛艦(DDH)」ではなく「ヘリ空母」だと言われていますが、考えすぎでしょう。
 装備からして、間違いなく「護衛艦」です。
 なお、「いせ」にはオスプレイ(MV-22B)が着艦訓練をしています。
 防衛省は27年度にもオスプレイを導入する予定です。


 「おおすみ」はおおすみ型輸送艦(ドック型揚陸艦・LPD)の1番艦です。

 後部に船体内にウェルドックを持っていて2隻の輸送用ホバークラフトを搭載しておいます。
 従来の自衛隊の輸送艦よりも、はるかに優れた輸送・揚陸能力を備えていて、陸上自衛隊の部隊であれば1個中隊(兵士約330名+装備品)、民間人輸送時には約1000名が乗艦できます。

 現在、隊員を乗せて前線に進出する水陸両用車や、垂直離着陸輸送機オスプレイを搭載可能にする改修が予定されています。

 某国々(先の2カ国です)から、「輸送艦」ではなく「強襲揚陸艦」だと言われていますが、やはり、考えすぎでしょう。
 改造すればどうでしょうか・・


 いずれにせよ、自衛隊には「空母」「強襲揚陸艦」「駆逐艦」などの艦船名はなく、「護衛艦」や「輸送艦」という艦名になります。
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