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2013年バックナンバー

肖像画

平成25年1月11日、ロンドン中心部にある国立肖像画美術館 (National Portrait Gallery)で、キャサリン妃 (Catherine, Duchess of Cambridge)の初の公式肖像画 がお披露目されました。

 キャサリン妃は画家の選定にもかかわり、「自然な姿を描いてほしい」と注文したという。一般公開に先立って来館し、「実にすばらしい」と話した。ウィリアム王子も「すごく美しい」と、画家ポール・エムズリー氏を絶賛したということですが、英BBCは「実物より老けてみえる」「がっかりした」というインタビューを掲載したそうです。


 イギリスへのツアーでは、大英博物館(British Museum)やナショナル・ギャラリー(英: National Gallery)は当然のようにコースに入っていますが、国立肖像画美術館 (National Portrait Gallery)はいったことのある人は珍しいでしょう。

 British Museum、National Gallery、National Portrait Galleryは、なぜか、入館料が無料です。

 National Galleryは、トラファルガー広場に面していて、誰が見てもわかりますが、National Portrait Galleryは、National Galleryの東側にあり、入口はわかりにくいです。
 
 National Portrait Galleryは、イギリスの歴史上の人物から近年活躍している俳優まで年代ごとに展示されており、肖像画、写真、イラスト、彫刻などあらゆるポートレイトがありますが、何といっても、肖像画でしょう。
 イギリスの王家は複雑で(日本が単純すぎるといえばそれまでですが・・)、中学や高校でならった歴史を思出しながら、見学するというのも悪くありません。


 話はかわって、紙幣の肖像画は、通常「人物画」です。
 ユーロの紙幣は、特殊で、一切肖像画がないばかりか、架空の建築物が描かれています。特定の国に偏るのは好ましくないとの判断でしょう。

 写真がある時代の人物ならともかく、そうでなければ、肖像画によるしかありません。
 実物とはかけ離れている可能性もありますね。

 ちなみに、韓国には「国家標準肖像画」があります。
 5万ウォン紙幣は「申師任堂」という女性の肖像画が採用されました。
 「国家標準肖像画」が、お札になるというのが普通でしょう。
 しかし、「申師任堂」の「国家標準肖像画」の作者である金殷鎬が「親日人名辞典」にリストアップされたため、5万ウォン紙幣には、別の肖像画がプリントされています。
 何のための「国家標準肖像画」かわかりませんね。
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