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2013年バックナンバー

円高是正

円安が続いています。

 政府は、デフレ・円高からの早期脱却をめざし、平成25年度の経済運営で円高是正を最優先課題の一つと位置付けることを明確化しています。

 また、これまでの為替状況が厳し過ぎたとの認識から、現状の相場水準でも「行き過ぎた円高の修正過程」であり、修正はまだ道半ばとの声も政府内にあります。
 リーマンショック前の1ドル100円程度に戻ってもおかしくないともされ、平成25年1月の月例経済報告を説明する際には、対ドルで10%円安が進めば実質輸出は1年目に1.7%、2年目には2%以上伸びるという政府の試算も示されています。


 海外からの円安批判はどうでしょう。

 ダボス会議(世界経済フォーラム年次会議)に出席した甘利経済財政大臣は、臨時閣議後の記者会見で、円安誘導との批判がある安倍政権の経済政策に関し、危惧を持っているという発言は1つもなかったと述べました。

 甘利経済財政大臣は、円安誘導との批判については「ごく一部の国からだ」と指摘し、ドイツ、韓国、中国を挙げました。
 ドイツはともかく、日常的に、為替市場での自国通貨売りドル買いの為替介入をしている韓国、中国に、批判する資格はありませんね。


 デフレからの早期脱却が目的の金融緩和に付随する円安=円高是正ですから、批判はしにくいですね。

 なお、米国やユーロ圏の実質輸出は、リーマンショックで落ち込んだ後、伸び続けてリーマンショック当時の輸出をこえています。
 日本は、円高のために、輸出が減少したままでした。


 なお、円安が続いているのは、日本の金融緩和政策だけが理由でしょうか。
 日本の貿易赤字が続いています。
 日本円の信任低下という面も否定できないのかも知れません。

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