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2013年バックナンバー

ワカサギ釣り

平成25年2月1日、群馬県は、福島第1原子力発電事故に伴う榛名湖(はるなこ。群馬県高崎市)のワカサギの放射性物質検査をめぐり、、榛名湖漁業協同組合が採取した4匹から国の規制値(1キログラムあたり100ベクレル)を上回る、1キログラムあたり340ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表しました。

 群馬県は、漁協に出荷自粛を要請しました。
 また、群馬県は、ワカサギ漁について、釣ったワカサギを持ち帰らないことなどを条件に釣りの解禁を認めました。
 しかし、榛名湖漁業協同組合は、平成25年2日、理事会を開き「氷の厚さは15センチあるものの、今後、気温の上昇も考えられることなどから不安定な状態で、安全を確保することが難しい」としてワカサギ釣りの解禁見送りを決めました。

 氷が安定していても、国の規制値の3.4倍の放射性セシウムがあるワカサギの可能性があり、せっかくワカサギを釣っても、持帰れないというのでしたら、客も来ないかも知れません。

 来年、再来年になったら、国の規制値をこえる放射性セシウムを含んだワカサギがいなくなるかどうか疑問です。


 ちなみに、なぜ、群馬県の魚が、放射性セシウムに汚染されているのでしょうか。

 汚染度の高い地域の帯は、福島第1原子力発電事故から北西60キロ付近まで延びた後、南西に方向を変えて栃木県を 越え、群馬県まで続いていたとされています。
 文部科学省によると、放射性物質を含んだ雲が山地に沿って風に運ばれ、樹木や雨によって地上に沈着したと推測されているそうです。

 関西の人間にとって、海のない栃木県と群馬県はまぎらわしいのですが、「栃木県を 越え群馬県まで続く」という表現から、栃木県が東、群馬県が西ということがわかります。

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