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2013年バックナンバー

グァムでの無差別殺傷事件

 平成25年2月12日、グァム島タモン地区で無差別の襲撃事件が起き、3人の日本人が死亡され、多数の日本人が傷害を受けました。
 亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

 フィリピン海に面した海岸にショッピングセンターや高層のリゾートホテルが立ち並ぶ最もにぎやかな繁華街です。
 グアム島唯一の免税店があるところで「日本人旅行者は100%行っている所」ところといわれています。

 私は、平成15年に、事務所旅行で、グァム島に行ったことがあります。
 といいますか、目的地はロタ島で、グァム島は中継地です。

 行きはスムーズに飛行機を乗継げたのですが、帰りは飛行機の発着自国の関係で、時間があいてしまい、グァムに入国することになりました。

 わずかの入国時間ですが、行ったところは、ビーチではなく、グアム島タモン地区にある免税店でした。
 「日本人旅行者は100%行っている所」は、当たらずといえども遠からずのように思います。


 銃を乱射して殺されたということでしたら「一般人の銃保有を許す」「アメリカは怖い」ということになるかも知れませんが、車でつっこみ、ナイフで刺すという事件なら、日本でも起こりえます。

 結局、いくら注意して旅行先を選んでも、安全であるとは限らないということでしょうね。


 ちなみに、事務所旅行の話ですが、かわったエピソードがあります。

 グァムはアメリカ領、ロタやサイパンは北マリアナ諸島連邦で、別の国扱いです。

 日本からグァムに飛び、グァムからロタに乗継ぐときは、預けた荷物さえ乗継ぎ空港でピックアップする必要がなければ、グァムで入国をする必要はありません。

 事務所旅行は、弁護士4人、事務員4人の総勢8人、当然の話ながら添乗員がいなかったので、弁護士も事務員も全員が、何の疑いもなく、日本人の好きな「みんなのするとおり」、出入国審査官のところ(immigration)に向かいました。
 グァムはアメリカ領、ロタが北マリアナ諸島連邦で、別の国ということなどわかりません。両方アメリカ領で、グァム・ロタ間は国内線扱いということも考えられます。もっとも、そんな深い意味はなく、単に、他の乗客と同じように行動しただけです。

 出入国審査官の聞き方に問題があるのかも知れませんが、私の場合は「Destination」という単語が聞き取れたため、「Rota」と答え、入国せずにロタ行きの搭乗ゲートに向かうように指示され、引返しました。

 3名は私と同じく引返し、4名は入国してしまいました。
 両グループとも、出入国審査官をはさんで「こっち。こっち」と言合っていましたが、結局、入国した4名が、別のゲートから戻ってくることになりました。
 入国して出国したのか、入国がなかったことになったのか、わかりません。

 本来なら、出入国審査官は、帰りの航空券も含めてチェックして(帰国便のチケットがないと不法滞在目的という可能性があります)、最終目的地がロタということに気づいて、入国せずにロタ行きの搭乗ゲートに向かうように指示するはずですが、日本人の団体客と信じて疑わなかったのでしょう。
 確かに、チケットの提示は求められた人はいませんでした。

 入国しなかった4名は「私たちは、入国審査官の質問を聞き取れた」「聞き取れないのがおかしい」と言い、入国した4名は「私たちは、怪しそうに見えなかったから入国できた」「怪しそうに見えてストップがかかった人から言われたくない」という応酬がありました。

 グァムはともかく、ロタまで事務所旅行となると、旅行費用は、現地で使うお金(ダイビング代など)を含めると1人あたり18万8226円かかったと記録されています。

 弁護士業界の構造不況の影響か、当事務所の事務所旅行も、ずいぶんダウングレードしています。

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