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2013年バックナンバー

隕石

平成25年2月15日、ロシア南部チェリャビンスク州に隕石が落下しました。

 隕石直撃を受けた人はなく、衝撃波による被害を受けた建物が3300棟、衝撃波により割れた窓ガラスの破片などによる負傷者は、16日までに約1200人となりました。物的な被害総額は10億ルーブル(約31億円)だそうです。

 NASAによりますと、大気圏突入前の直径は約17メートル、重さは約1万トン、ロシア南部の上空20~25キロで爆発して幾つかの破片に分かれ、広島型原爆の30倍強の500キロトンのエネルギーが衝撃波として放出されたとしています。

 一定以上大きい小惑星(関連性が疑われた2012DA14など)は、前もって軌道の予測ができるそうですが、ある一定以下の大きさの隕石は、軌道の予測が不可能だそうです。

 軌道の予測が不可能なら、どこの国も迎撃できません。

 近いところでは、1908年にシベリアの上空で隕石か彗星の関連が指摘されている「ツングースカ大爆発」が起きています。


 なぜ、ロシアばかりに落ちるのでしょう。

 国土が大きいからだそうです。

 地球上どこも、隕石の落ちる確率はほぼ同じ、国土の大きい国に落ちる確率が高いという単純な話のようです。

 バチカン市国やモナコに落ちる確率より、ロシアに落ちる確率は高そうです。


 今回の隕石落下は、毎日のように世界中で発生している「流れ星」の「馬鹿でかい」みのだそうです。
 通常の隕石は、大気圏との摩擦で燃え尽きてしまって流れ星状態になるのですが、隕石が大きすぎると、また、今回のように地面と直角に落ちずに、地面と閉口に近い状態で落ちると、燃尽きずに大気圏中に突入し、地面や海面に衝突します。


 いつ何時、私の頭に隕石が落ちてくる可能性があるわけです。
 
 「流れ星の飛来数」×「隕石が地表までに燃え尽きない確率」×「人や物に当たる確率」×「人に当たる確率」となり、私に当たる確率は「71億分の1」ということでしょうか。
 複数人に当たることもありますから、そう簡単にいかないでしょうが・・

 心配しなければならないと思われるかも知れませんが、隕石に当たって死んだ人の記録は全くないそうです。
 杞憂(中国古代の杞の人が天が崩れ落ちてきはしないかと心配したということ)なんでしょう。

 ちなみに、日本は国土が狭いため、国内に落下が確認された隕石の数はそれほど多ありません。隕石と認定されたものは50個ほどだそうです。

 ただ、世界最古の落下記録が残っている隕石は、日本にあるそうです。

 861年5月19日(貞観3年4月7日)に、福岡県直方市に落下し、須賀神社に保存されている直方隕石(0.472kg)だそうです。

 日本人は、何でも記録するのが好きですからね。

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