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2013年バックナンバー

世紀の大実験

福島第1原子力発電所の事故により、多量の放射性物質が拡散されました。

 平成23年5月23日、福島第一原発の事故を受け、福島県は原発周辺自治体の住民約15万人に対し、30年以上にわたる健康調査を行う方針としました。

 法律で立ち入りが禁止される「警戒区域」のほか、計画的避難区域や、緊急時避難準備区域に入っている双葉町や浪江町、南相馬市など12市町村の住民が対象となり、福島県立医大や地元医師会の協力を得ながら行われることになっています。

 今回の事故のように低い値の放射線を継続して浴びているケースでの健康への影響がまだ十分解明されていないため、定期健康診断のほか、白血球の数や、放射線被曝で懸念されるがんの発症傾向を調べることなどが想定されています。

 といえば聞こえはいいですが「モルモット」扱いです。

 確かに、人為的に放射性物質に被曝させることは「人体実験」にあたり、できるはずもありません。

 放射性物質の被曝による人体への影響という点では、広島、長崎の原子爆弾投下により生き延びた人々の追跡調査により、放射線の人体への影響が調べられています。

 また、ビキニ環礁で行われた水爆実験による第五福竜丸などの船員の追跡調査により、放射線の人体への影響が調べられています。

 チェルノブイリ原子力発電の事故もそうですね。
 昭和61年の事故ですから、27年経過しています。
 被爆者の、被曝漁と癌の発生率などは、相当明らかになっています。
 今度は、乳幼児のときに被曝した子が、親になったとき、新生児にどのような影響があるかということが、もうしばらくすればわかるようになるでしょう。
 影響が、少なければいいですね。


 福島第1原子力発電所の事故は、低い値の放射線を継続して浴びているケースでの健康への影響という「世紀の大実験」という意味があります。

 日本の医学は進んでいますし、ある意味、旧ソ連よりオープンですから、正確な値が出されることになるでしょう。

 福島県の子供たちが、結婚するときに、いわれなき「差別」がないことを祈っています。
 私の平均余命24年(男性57歳)、私が、その時、生きているかどうかもわからない先のことですが・・。

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