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よもやま話 バックナンバー2/2

人の運とは

人間の「運」は、生涯を通じて、すべての人間に平等であるという説があります。

 なお、私は昭和30年8月生まれ、母乳が全くでなかったため、すべて粉ミルクで育てられたそうです。
 当時の粉ミルクといえば、赤い缶にナースの図柄の明治乳業、青い缶に牛の図柄の森永乳業の寡占だったそうです。

「 森永乳業製の粉ミルクの1953年頃(昭和28年)からヒ素化合物を粉ミルクに添加していた。1955年8月24日、岡山県を通じて厚生省に報告がなされ事件として発覚することとなる。1956年当時の厚生省の発表によると、ヒ素の摂取による中毒症状(神経障害、臓器障害など)が出た被害者の数は、1万2300人」らしいです。

 私の母の好みで、私は、ナースの赤い明治乳業の粉ミルクのみで育ったのですが、1度、売切れで、牛の青い森永乳業のハーフサイズのヒ素入り粉ミルクを「嚥まされた」ことがあったそうです。

 私の場合、100%粉ミルクでしたから、私の母の好みが「牛の青い森永乳業」だったとしたら、死んでいた、あるいは、精神的な身体障害者になっていた可能性があります。
 弁護士になっている可能性は「0」でしょう。

 ということで、私は「運良く」生き残りました。
 このことを喜んでいるのは、「私」の「依頼者」でしょうか、「相手方」の「依頼者」でしょうか。
 また、私は、ここで一生の「運」を使い果たしてしまったのでしょうか。

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