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よもやま話 バックナンバー2/2

エスカレーター

エスカレーターでは、立ったままの人が右側に立ち、左側を急ぐ人のためにあけておくというのが大阪では通常です。
 関西は一応共通だと思います。兵庫、奈良、和歌山は、少なくとも右に立っていれば文句をいわれることはありません。京都の地下鉄は逆のようです

 関西人は「無秩序」といわれることが多いですが、エスカレーターや動く歩道では「律儀」です。

 東京や横浜に行くと逆です。
 立ったままの人が左側に立ち、右側を急ぐ人のためにあけておきます。
 札幌や函館など北海道も同じですね。
 意外なのは岡山。東京と同じことが多いです。新幹線のホームの話ですが。

 ということは、関西人と関東人が混在する場所は大変です。
 具体的には「伊丹空港」と「羽田空港」です。
 関西方面の人が羽田空港へ行った人は、ゆっくりできるとき右に立ってしまい、後ろから来た「いらちな」関東人に「失礼」といって、のけられてしまいます。
 関東の人が伊丹空港へ来た場合も同じことが起きます。

 もっとも、伊丹空港も羽田空港も、ビジネスマン・ビジネスウーマンは、全員エスカレーターを歩いている感じですから、右側も左側も「走行車線」状態です。
 たまに、子供連れなどの家族旅行組、ラフな格好をした観光客が、行く手をはばみますが、慣れたもので、ビジネスマン・ビジネスウーマンは、右であれ左であれ、上手にすり抜けていきます。さすがに、並んで両方ふさいでしまうと、強い口調で「すみませんが、どちらか開けてもらえませんか」とやられます。

 日本では、いわば「不文律」で、規則のようなものはあまり見ませんが、ロンドンの地下鉄などでは、立つ人は右、歩く人は左とエスカレーター横に明記されています。ちなみに、上海の地下鉄にも同じように記載されていますが守られていません。というか、降りる客が降りる前にダッシュして乗り込んできますから、あまり乗降のない駅では、扉付近を確保しておかなければなりません。

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