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よもやま話 バックナンバー2/2

地震のある国とない国

今年6月14日にマグニチュード7.2という岩手・宮城内陸地震が発生しました。
 死者13名ということでした。
 阪神淡路大震災がマグニチュード7.3で死者6437名ですから、人口が過密な都市部と異なり、尊い人命が失われる数が少なかったのかもしれません。


 5月12日には、中国四川省で大地震が発生しています。
 中国は、火山活動という話を聞かないので、日本ほど大地震はこないかと思っていたのですが、インドプレートがアジアプレートの下にもぐり込んだそうです。マグニチュード7.8の直下型地震ということで、阪神淡路大震災のマグニチュード7.3より大きい地震のエネルギー規模の地震だそうです。
 マグニチュードは0.2違えば倍になりますから、0.5のマグニチュードの差は、約5.6倍の規模ということになります。
 死者6万9196人と報じられていますが、死者がそんなに厳密にわかる仕組みになっているのか疑問といえば疑問です。
 戸籍の完備された日本での阪神淡路大震災も、死者とは別に、不明3人となっています。

 中国の地震は、日本の地震地と違い、火事による損害は大きくないようです。
 もっとも、ずいぶん建造物が倒壊しています。

 中国の家屋は、日本のように、ちゃんとした鉄筋コンクリートになっていないようですね。
ある意味、日本と中国との間にも結構大きな経済格差があるのに、さらに中国内でも、沿岸部と内陸部との間には大きな経済格差がありますから、仕方がないのかも知れません。

 煉瓦を積み上げただけ、コンクリートを流し込んだだけの建物は、大きな地震が来ればひとたまりもないでしょうね。
 
 なお、岩手・宮城内陸地震の映像を見ると、土石流や堰止め湖など、中国のミニチュア版という気がしました。 中国に比べ、日本の川は短いですね。


 話は変わって、ドイツの通常の住居には、煉瓦を積み上げただけの建物というのが結構あります。
 私の留学時代、住んでいたアパートのそばで、素人と思われる人が、自分の家を休日に少しずつ建てていました。DIYですね。
 煉瓦をコンクリートではさんで組立てていくだけで、鉄筋などは最初から入っていませんでした。
 これでも、地震は来ないでしょうから、百年を優にこえて持つのでしょう。
 少しうらやましいですね。

 私がドイツに住んでいた2年間で地震があったのは1回、それも微震でした。
 翌日、微震の話題で持ちきりになるくらいですから、いかに地震が少ないかがわかるというものです。火山活動がないに等しく、プレートが安定しているからのようです。

 日本などは、観光地に行けば、大抵温泉があるといっていいほどだと思いますが、ドイツの温泉で有名といえばバーデン・バーデンくらいです。
 地震がなくても温泉があるという国は結構ありますが、大抵、温泉のある国=地震の多い国という傾向にあるようです。

 地震も温泉もない国がいいのか、地震も温泉もある国がいいのか。いったいどちらでしょう。
さあ、どちらがいいのでしょうか。
 温泉のない国内旅行なんてという気がしますが、地震は怖いですしね。

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