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よもやま話 バックナンバー2/2

プライベートブランド

 

「プライベートブランド」という言葉をご存じでしょうか。

 ある規模以上のチェーンストアや生協などが、ある一定規模以上のチェーンストアを担当するメーカーと共同で商品開発・企画を行い、ストア自身のブランド名をつけて販売する商品のことをいいます。
 食品、日用品、衣類、家電製品などさまざまですね。
 もちろん、ナショナルブランドを持つ一流メーカーに発注してOEM供給させる場合も、下請け業者や自社内で生産される場合もありますが、前者が主流となっています。

 原則として、商品に関する各種問い合わせ窓口を小売店や加入生協が行うため、製造を担当したメーカー名は非公開が一般的です。
 ただし、商品によってはメーカー名が明記されることもあります。
 共同開発と呼ばれるもので、当然、大手ナショナルブランド製品と中身は同一で、名称だけそのチェーン向けになっている製品は、メーカーが判ることで消費者の信頼感、お買い得感が増すことになります。
 食品でもある程度保存のきくものは、地場中小メーカーの名前でも記載され、牛乳などでは、問い合わせ窓口が「製造を担当したメーカー」の場合も存在します。

販売側は、大量仕入れ・中間マージンのカットによる販売価格の引き下げや、粗利の確保が期待できる。また、同価格でみた場合の「性能・品質の向上」などが期待できますし、メーカー側は、一定量の販売が確約されることによる工場稼働率のアップや、売上の安定などのメリットがあります。

 ということですが、先日、伊藤ハム東京工場の地下水から基準値を超えるシアン化合物と塩化シアンが検出された問題で、生協は、同社に製造を委託し加盟店舗で販売していた「CO・OP国産ポークウインナー細びきタイプ」(100グラム)が東京工場で製造された商品だったと発表しました。

 結構大手が、PB商品を手がけていますね。

 名もないメーカーならともかく、「伊藤ハム」なら「生協」にプライベートブランドで供給するより、自社ブランドで供給した方が得な気がしますが、ハム業界では、販売店がメーカーより力が強いのでしょうか、あるいは、「伊藤ハム」が「安売り」していることをかくしたいのでしょうか。

 また「食品偽装」などの問題が出ると、「びっくりするような提携関係」があぶりだされることがあります。

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