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よもやま話 バックナンバー2/2

ライフスタイルと住宅

50歳をすぎると、転居通知が来ないかと思うと、先輩弁護士から、意外に多くの転居通知が来ます。

 多くの場合、もと住んでいた家は、郊外の一戸建て、新しい家は、都心のマンションです。

 基本的に、子育てが終わり、子供が独立し、夫婦2人暮らしをはじめようとするときに、一戸建ては要りません。マンションで十分ですね。

 通常、ある程度お金を持っている人はこのパターンをとります。

 郊外に住んでいると、若いときに自分に関係のなかった欠点が見えてきます。

(病院通い)
 高齢になると病院通い増えてきます。たとえ車があっても、加齢とともに車の運転もしにくくなったりするものです。また、
普段は病気でなくても、いざというときに大きい病院が窓から見えるところに何件もあるというのは心強いものです。
(住居や庭の維持管理)
 木造一戸建ては出かけるにも手数がかかります。マンションなら鍵一本です。
 また、掃除をするにも床面積が大きいと大変です。
 庭の手入れ、木の手入れもしなければなりません。
 庭も60代くらいまでは自分で花つくりなどが楽しめますが、70代以降は手入れも大変で、雑草園と化してしまいます。
(買い物や娯楽)
 買い物をするにも、郊外だと車で行く必要があります。子供の育ち盛りは、買うものが多量で、スーパーなどでまとめてかえばいいのでしょうが、夫婦2人だと、郊外のスーパーへ行く必要はなくなります。
 都市部のマンションなら、すぐ近所にスーパーがあり、また地下鉄の駅まで徒歩圏内、デパ地下へも傘なしで往復できることもありますます。
 いったんこういう生活に慣れてしまうと、郊外の一戸建ての生活は難しいと思います。「今日は疲れているから、調理したくない」と思えば、すぐに惣菜や弁当を買えるのですから。


 私の住んでいる西宮や、近所の宝塚、神戸などは、眺望がいいのでどうしても高いところに住みたがります。
 若いときはいいのですが、歳をとってくると、アップダウンするのもきつくなります。
 ということで、低地へ低地へと戻ってくる傾向があります。
よくしたもので、若い人が眺望がいい高台の中古をねらっているのですよね。
 また、駅近に、マンションが林立するようになっています。

 しかし、お金は必要ですね。
 このようなライフサイクルに応じた暮らしができるのは、ある程度、お金があってのことです。

 ちなみに、住所は、「実家」「~方」「○○アパート・○○マンション○○号室(賃貸)」「○○番○○(持ち家・一戸建て)」と双六のようなものだといわれますが、最近は、一戸建てが「上がり」ではなくなってきています。

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