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2011年バックナンバー

陸マイラー

 多重債務者で、クレジットカードでキャッシング枠を使切ったため、ショッピング枠で何とか現金にしようとする人がいます。

 しかし、クレジットカードのショッピング枠を利用して、現金化するのは違法であることが多く、自己破産の妨げとなります。
 現在、スーパーや生協での購入に、クレジットカードが使えるようになっています。
 これ自体は、自己破産の妨げとなりませんから、レジ待ちの人の視線が気にならないのであれば、全く問題はありません。
 自分が使用するJRの切符、定期券、一部の公共料金なども問題ないのですが、金券ショップで販売目的の、新幹線の回数券、プリペイドカード購入は「厳禁」です。


 これは、前のコラムでも書いたことです。
 話は変わって、多重債務者の他に、お金に不自由をしていないのに「クレジットカードで購入できるものは、すべてクレジットカードで購入しよう」とする人たちがいます。
 「陸マイラー」(おか・まいらー)と言われる人たちです。
 クレジットカードを使用すれば、「ポイント」あるいは「マイル」が加算されます。
 書籍代金、飲食店での支払い、自分が使用するJRの切符、定期券、ギフト券、一部の公共料金などのほか、来年3月からは、国民年金もクレジット払いにできるようです。

 かくいう私も、「陸マイラー」というほどではありませんが、比較的、クレジットカードを使う方です。
 本来の飛行機利用に加え、クレジットカード利用によるマイルを加えれば「無料の」航空券が手に入ります。
 もっとも、仕事に利用するわけにはいきません。
 「無料の」航空券で出張したからといって、依頼者に請求しないのでは、自分の損になるだけです。
 また、「無料の」航空券で出張したのに、「特割1」などの航空券代を請求すると、ある意味では「詐欺」ですし、経理のしっかりした企業などの場合は、「航空券の領収書」を要求してくるところがありますから、油断がなりません。
 国民年金がクレジット払いにできるのでしたら、1年分の国民年金のクレジット払いで、国内線、あるいは、韓国程度なら国際線分のマイル(1万5000マイル)はたまりそうです。

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