本文へ移動

2011年バックナンバー

自宅の電話番号を104番登録するのは危険です

電話帳に、自宅の番号を掲載されているでしょうか。
 登録されている方は「104で問い合わせをされたとき、電話番号を案内してくれる」くらいに思っておられる人も多いと思います。
 原則が公開ですから、非公開の手続きをとらなければ、公開されてしまいます。

 昔は、それでよかったのかも知れません。
 なお、104の案内でも、氏名が正しく、おおよその住所がわかっていれば、電話番号が聞けるだけではなく、ついでに住所の詳しい地番までも教えてくれます。
 公開された情報ですから。

 ただ、コンピュータの進歩でずいぶん様変わりしています。

 日本ソフト販売や、システム・ビットが販売している、電話帳のソフトがあります。
 ちなみに、全国版を購入すると結構高価なので、私の事務所は「近畿版」を隔年に購入しています。

 電話番号を入力すれば、104の登録をしている番号についてだけ、郵便番号から、住所氏名まで一発で表示されます。
 これは問題ないでしょう。

 反対に、氏名を入力すれば、法人登録だけではなく、一般個人も検索の対象となり、当該名前の登録している人全員の「郵便番号」「住所」「氏名」「よみがな」が一覧表になってあらわれます。
 普通は、都道府県や市町村単位で検索するのでしょうが、全国規模で検索することも可能です。範囲を絞り込めば絞り込むだけ、検索結果は早く出ます。

 ということは、104に掲載することは、自分の「氏名」を相手方が知っている限り、自分の「住所」と「電話番号」が、市販のソフトで簡単にわかってしまうということになります。
 氏名によっては、同姓同名が結構ありますが、おおよその検討はつきますし、しらみつぶしに調べることも可能です。

 「どうして、私の住所と電話番号がわかったのか」とびっくりする人もいるのですが、104登録をしていれば、いとも簡単です。

 
 今日び、個人の電話番号を「104」で調べる人がいるでしょうか。
 また、住所と氏名を教えただけの人から、電話番号を調べられてかけてこられることは歓迎すべきことでしょうか。

何か、もめごとをかかえている人は、「104」に非登録にされるのが賢明です。 
TOPへ戻る