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2012年バックナンバー

カーディフからグラスゴー

サッカーのなでしこ日本は、平成24年7月31日のF組1位通過がかかる試合で南アフリカと対戦し0─0で引分けました。競技場はカーディフでした。

 F組1位なら、相手は、多分フランス(確定はしていませんでした)です。競技場はグラスゴーです。
 F組2位なら、相手は、英国かブラジル、結局はブラジルでした。競技場はカーディフです。

なでしこ日本の佐々木監督は、予選F組の南アフリカ戦を「引分」に持ち込むのがいいと判断したそうです。

 一般的な見方は、練習試合で0-2で敗戦しているフランスと準々決勝で戦うのをきらったとということでした。
 準々決勝で敗戦すれば、メダルはありませんし、フランスは自信を持って戦えるでしょう。

 しかし、佐々木監督は「次への準備を第一に考えた。ここのピッチでできる。グラスゴーだと、まず、ヒースローに(鉄道で)行く必要があり、グラスゴーまで約8時間もかかる。移動で丸1日かかってしまう。F組で1位になると3日後(8月3日)の準々決勝はカーディフから最も遠いグラスゴー。2位通過なら次もカーディフで、移動なく備えることができる」と説明しました。

 本当に丸一日移動にかかるでしょうか。
 カーディフからグラスゴーへの直行便はありません。

 しかし、カーディフ(ウェールズの首都)からエディンバラ(スコットランドの首都)には、フライビーという航空会社が80人乗りの航空便を飛ばしています。
(カーディフ→エディンバラ)
BE581 フライビー 07:05 08:30 1h25m
BE583 フライビー 14:25 15:50 1h25m
BE585 フライビー 18:25 19:50 1h25m

 また、エディンバラからグラスゴーは鉄道で1時間あまりです。


 カーディフからオランダの首都アムステルダム、アムステルダムからエディンバラに飛ぶという方法もあります。イギリスとオランダには時差が1時間あります。
(カーディフ→アムステルダム)
KL1058 KLMオランダ航空 06:05 08:30 1h25m
KL1060 KLMオランダ航空 09:10 11:25 1h15m
KL1064 KLMオランダ航空 17:25 19:45 1h20m
(アムステルダム→エディンバラ)
KL1471 KLMオランダ航空7:00 7:30 1h30m
KL1473 KLMオランダ航空9:30 10:05 1h35m
KL1475 KLMオランダ航空12:10 12:45 1h35m
KL1477 KLMオランダ航空15:35 16:05 1h30m
KL1481 KLMオランダ航空21:15 21:45 1h30m

 KL1058とKL1473に乗継ぎが可能なら4時間、KL1064とKL1481は乗継ぎが可能で4時間20分です。


 確かに、カーディフから鉄道でロンドンパディントン駅(2時間)、ロンドン郊外のヒースロー空港からグラスゴー空港まで飛行機(1時間)だと、ロンドンの混雑を考えると8時間はかかるのかも知れません。パディントン駅からヒースロー空港まで地下鉄というわけには行かないでしょうし・・
 乗換えもものすごい数です。

 しかし、エディンバラ経由やアムステルダム経由だと、さほど苦労はしません。

 F組1位通過のスウェーデンのチームが、カーディフから鉄道でロンドン中心、ロンドン郊外のヒースロー空港からグラスゴー空港まで飛行機というふうに移動したのなら、佐々木監督の言う言葉は正しいでしょう。

 しかし、スウェーデンのチームが、エディンバラ経由やアムステルダム経由の移動をしていたのなら、佐々木監督の言う言葉に「?」がつきます。

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