2012年バックナンバー
関西電力の火力発電と再生可能エネルギーによる発電
平成24年11月13日、関西電力は、新たに和歌山県白浜町で同社で3か所目となる風力発電所(風車3基、出力計6000kW)を建設する検討に入ったことを明らかにしました。
関西電力は「地域住民との合意形成が必要だが、風力発電のポテンシャルはある」(関西電力エネルギー開発エネルギー事業推進課長)として、今後も、管内外で検討を進める予定です。
平成24年7月に導入された再生可能エネルギーの固定価格買取制度は、関西電力も利用可能で、火力以外の、風力や太陽光などの再生可能エネルギーによる発電の強化を急ぐことになります。
関西電力で初の風力発電所である兵庫県・淡路島の淡路風力発電所(同6基、同計1万2000kW)が、平成24年11月、報道陣に公開されました。平成24年7月から試験運転を始めています。大飯原子力発電所の3号機、4号機は各117.5万kWです。
関西電力の子会社が関西電力に、高額の買取制度によって買電をして、収益性を確保することになっています。
関西電力は愛知県田原市でも風力発電所(同3基、同計6000kW)を検討中で、建設に向け地元と最終調整中となっています。
なお、関西電力は、一時、建設を計画しながら先送りしていた「和歌山火力発電所」(和歌山市、総出力370万kW)の建設再開に向け、平成24年8月11日、和歌山県と協議を始めたことがわかっています。
和歌山火力発電所は、平成9年に計画が承認され、関西電力は、用地(和歌山市と海南市の臨海部にある新日鐵住金和歌山跡地)を購入するなど、一時、計画が進んでいました。
液化天然ガス(LNG)の燃焼ガスと蒸気でタービンを回わし、総出力370万kWの予定でしたが「景気低迷で電力需要が伸びないため」建設は先送りされた。
「景気低迷で電力需要が伸びないため」というのは、もちろん「言い訳」で、原子力発電シフトをひいていたことになります。