2012年バックナンバー
バスの長旅
なお、400キロメートルといっても、換算方式で、高速道路は1倍とそのままですが、一般道は2倍に換算します。一般道は、信号もありますし、横から自動車や人が飛び出してくる恐れがありますから、運転手の負担は、高速道路の2倍ということですね。
東京-大阪駅間(516キロメートル)などで2人体制が取られることになります。
2人体制を強調する高速バス会社もあられました。
なお、昼間は、400キロメートルの制限はなく、交代要員の必要はありません。
話は全くかわって、日本人のニュージーランドのパックツアーには、クライストチャーチからテカポ胡(227キロメートル)、テカポ胡からマウントクック(104キロメートル)、マウントクックからクィーンズタウン(271キロメートル)、以上合計602キロメートルを走行し、翌日、クィーンズタウンからミルフォードサウンド(292キロメートル)を往復し、合計584キロメートルを走行するという日程が一般的でした。
通常、運転手は1人です。
日本の基準にしても、クリアはしていますね。
運転手はプロですし、高齢でもありませんから問題ありませんが、乗客はどうでしょう。
東京-大阪駅間(516キロメートル)のバス以上の距離を走行するバスに1日乗るだけでも「しんどい」のに、翌日、続けて東京-大阪駅間以上の距離を走行するバスに1日乗るということになります。
例えてみれば、姫路や和歌山の人が、朝、高速バスで東京に行って宿泊し、翌朝、東京から姫路や和歌山にとんぼ返りをするようなものですから、とんでもない「強行軍」ということになります。
ちなみに、クライストチャーチが地震で観光することが難しくなったため、クライストチャーチに宿泊せず、クライストチャーチ空港から、テカポ胡やマウントクックに直行して宿泊するというコースになっています。
少しは「まし」なコースです。
ニュージーランドのパックツアーは、オーストラリアに比べ、航空会社が1社独占などの理由により結構割高なため、金銭的に余裕のある人=高齢者が多く参加しています。
若い人は、新婚旅行のカップルだけだったりします。
現地では「気力」だけでもつのでしょうが、日本にかえってくると、すぐ病気になって寝込むということもあるそうです。