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2012年バックナンバー

バスの長旅

国土交通省は、平成24年7月20日から、夜間運転を対象に、運転手1人当たりの走行距離の上限を670キロメートルから400キロメートルに変更しました。
 なお、400キロメートルといっても、換算方式で、高速道路は1倍とそのままですが、一般道は2倍に換算します。一般道は、信号もありますし、横から自動車や人が飛び出してくる恐れがありますから、運転手の負担は、高速道路の2倍ということですね。

 東京-大阪駅間(516キロメートル)などで2人体制が取られることになります。
 2人体制を強調する高速バス会社もあられました。

 なお、昼間は、400キロメートルの制限はなく、交代要員の必要はありません。

 話は全くかわって、日本人のニュージーランドのパックツアーには、クライストチャーチからテカポ胡(227キロメートル)、テカポ胡からマウントクック(104キロメートル)、マウントクックからクィーンズタウン(271キロメートル)、以上合計602キロメートルを走行し、翌日、クィーンズタウンからミルフォードサウンド(292キロメートル)を往復し、合計584キロメートルを走行するという日程が一般的でした。

 通常、運転手は1人です。
 日本の基準にしても、クリアはしていますね。

 運転手はプロですし、高齢でもありませんから問題ありませんが、乗客はどうでしょう。

 東京-大阪駅間(516キロメートル)のバス以上の距離を走行するバスに1日乗るだけでも「しんどい」のに、翌日、続けて東京-大阪駅間以上の距離を走行するバスに1日乗るということになります。
 例えてみれば、姫路や和歌山の人が、朝、高速バスで東京に行って宿泊し、翌朝、東京から姫路や和歌山にとんぼ返りをするようなものですから、とんでもない「強行軍」ということになります。


 ちなみに、クライストチャーチが地震で観光することが難しくなったため、クライストチャーチに宿泊せず、クライストチャーチ空港から、テカポ胡やマウントクックに直行して宿泊するというコースになっています。
 少しは「まし」なコースです。

 ニュージーランドのパックツアーは、オーストラリアに比べ、航空会社が1社独占などの理由により結構割高なため、金銭的に余裕のある人=高齢者が多く参加しています。
 若い人は、新婚旅行のカップルだけだったりします。

 現地では「気力」だけでもつのでしょうが、日本にかえってくると、すぐ病気になって寝込むということもあるそうです。

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