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司法 バックナンバー 3/3

法律家のバッジ

弁護士や検察官を主人公としたドラマがありますね。

 もちろん、ドラマで俳優がつけているバッジは本当のバッジではありません。
 軽犯罪法1項15条に「官公職・・を詐称し、または、資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章・・これらに似せて作つた物を用いた者」として処罰される恐れがあります。

 なお、本当の弁護士のバッジは、「ひまわり」の花の中に、「天秤」が彫られています。
 「ひまわり」は「自由と正義」を、「天秤」は「公正と平等」をあらわしています。
 ちなみに、銀製で、表面に金メッキがされていますから、長年弁護士をやっていると、ただの銀のバッジになってきます。
 ちなみに、紛失しますと、1万円の再発行手数料がとられ、始末書を書かされます。

 裁判官のバッジは、「八咫鏡(やたのかがみ)」の中に、「裁」という文字が彫られています。
 「裁」はもちろん、「裁く」ということ、「八咫鏡(やたのかがみ)」は国家権力の象徴です。
 ちなみに、紛失しますと、500円で購入できたのですが、今いくらかかるのか知りません。何回紛失しても始末書はなしでした。

 検察官のバッジは、「旭日」と「菊の花弁と葉」が彫られた、「秋霜烈日章」といい、法曹三者では、唯一カラフルなものです。
「秋霜烈日」は、「秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさの意味から刑罰・権威などが極めてきびしい」ことを意味し、これを象徴したバッジです。

 ついでに、司法修習生は、裁判官のシンボルカラーの「紫」、検察官のシンボルカラーの「赤」、弁護士のシンボルカラーの「白」を(ちなみに、明治村 に行けば、「紫」「赤」「白」が、どのように利用されていたのかわかります)、3枚の「葉っぱ」(「J」の字の形)です。「三つ葉商事」のバッジと言われます。

 なお、バッジを裏返してつけている人がいれば、まず、弁護士です。
 目立ちすぎ、悪いこと(?)ができませんので、わざと裏返してつけています。
 それなら「はずせばいい」という理屈ですが、紛失すると「1万円の再発行手数料」と「始末書」がまっていますので、はずさず、裏返しにするということになります。

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