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司法 バックナンバー 3/3

日弁連の過疎化対策

 「ひまわり基金」をご存じですか。

 日本弁護士連合会の 「弁護士過疎への取組」に以下のとおり記載されています。
「 日弁連では、1999年同年12月の日弁連臨時総会において、2000年1月から2004年12月までの5年間、日弁連の会員一人一人が毎月1000円ずつの特別会費を出しあい、これをひまわり基金に積み立てることが決まりました。
 これによって、毎年2億円以上をひまわり基金に積み立て、弁護士過疎対策を行うための活動資金としてきました。
 積み立て期間の満了を控えた2004年11月の日弁連臨時総会において、これまで行ってきた弁護士過疎対策の活動資金を維持し、財政基盤を強化するために、積み立て期間を2005年1月から2007年3月までに延長し、毎月の積み立て金額も1500円に増額することを決めました。また、2006年12月の日弁連臨時総会において、金額を1400円に減額の上、2007年4月から2010年3月まで、さらに3年間積立期間を延長することが決まりました。これによって、毎年4億円近くがひまわり基金に積み立てられることとなります。」
 これは、全国津々浦々の弁護士の会費からまかなわれています。

 また、「ひまわり基金法律事務所」と「独立採算で運用できるようになった事務所」 は以下のとおりです。

地域 公設事務所
[北海道]
紋別 根室 留萌 名寄 倶知安 ひだか オホーツク北斗 中標津 北見 岩内 稚内 網走(定着) 室蘭(定着)
[東北]
青森県 十和田 むつ つがる  三沢 五所川原(定着)
秋田県 能代 大館 横手(定着)
岩手県 遠野 宮古 花北 二戸 釜石 北上(定着)
山形県 新庄 米沢
宮城県 登米 気仙沼
福島県 相馬
[関東]
新潟県 中越 上越 新発田
茨城県 鹿嶋 神栖
千葉県 銚子
静岡県 下田
[中部]
石川県 輪島
福井県 小浜
三重県 熊野
[近畿]
兵庫県 丹波 たつの 淡路島
京都府 宮津 亀岡 京丹後  山城 園部(定着)
和歌山県 御坊 新宮
[中国]
広島県 備北
山口県 萩
岡山県 新見
鳥取県 倉吉(定着) 鳥取(定着)
島根県 益田 石西  石見(定着) 浜田(定着)
[四国]
徳島県 阿南 美馬
高知県 安芸 中村
愛媛県 大洲
[九州] 長崎県 五島 対馬 有明 島原(定着) 平戸(定着) 
熊本県 山鹿 天草 八代 阿蘇 くま川 人吉・球磨(定着) 玉名(定着)
宮崎県 日南 日向入郷地区
鹿児島県 知覧 鹿屋 奄美
沖縄県 宮古島 八重山 石垣(定着)

公設事務所の数…71か所(2008年3月6日現在)
公設事務所から定着した事務所の数…15か所(2008年3月6日現在)

 これらのうち「定着」と記載されていない事務所については、全国、津々浦々の弁護士が、毎月1400円を拠出し、過疎化地域の法律事務所の経営を支援していることになります。
 なお「定着」と記載されている事務所は、かつては、日本弁護士連合会から補助金をもらっていましたが、その後、補助金をもらわなくても、自力で経営できるようになっている事務所です。
 「定着」と記載されていない56法律事務所は、現在のところ、自力で経営できるようになっていない法律事務所です。


また、日本弁護士連合会ではありませんが、弁護士の過疎対策として、法テラスも 「法テラスの司法過疎対策業務」 によれば、新潟県の佐渡市、長崎県の壱岐市、鹿児島県の鹿屋市、北海道の江差町、高知県の須崎市、鳥取県の倉吉市に司法過疎対策を行う法テラス法律事務所を設置して、過疎地において、弁護士が活躍しています。

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