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司法 バックナンバー 3/3

法律事務所の会議室

法律事務所の会議室をご覧になったことがありますか。

 多数派は、法律関係の本を「これでもか」というくらい並べてある法律事務所です。
 弁護士は、これだけ法律に詳しいんだということを、依頼者に印象づけるため、わざと、会議室に法律関係の書類を並べるのです。
 判例集なんて、打合わせ中に出すことは通常ありませんから、「装飾品」程度です。
 通常、有名な判例なら「判例つき六法」の当該ページを開いて、その場で示しますし、ある程度予測される判例なら、打合わせの前に判例雑誌を用意してあるか、インターネットを利用した判例集でダウンロード判例を印刷したものが準備してあります。
 打合わせで論点がはっきりしたような場合、これから調べるということになり、コンピュータ検索して、有利・不利な判例を調べなければなりませんから「次回にまた」ということになります。

 昔の独立したての弁護士さんは、判例集や書籍の外箱だけを先輩に借りて(もらって)、並べることもありました。あるいは、本と外箱を分けて、「倍」のボリュームに見せるという方法もあります。
 同業者に見られたら恥ずかしいですが・・


 逆に、法律関係の本を、会議室に置かない事務所があります。
 「威圧感を持たせる」ことは好ましくなく、和やかな雰囲気にしたいという方針の弁護士は、六法と、報酬規程程度の本しか置きません。
 私の事務所がその方式です。

 何が置いてあるかというと、窓の所に、花や植木の他、ドイツの 「くるみ割人形」 「たばこを吸う人形」を並べいてます。
 イラストの右端が「くるみ割人形」(nutcracker)、左端が「たばこを吸う人形」(smoker)です。
 なぜか、ドイツには全く関係のない、ロシアのマトリョーシュカ人形も並べてあります。

 来られる依頼者の方は、特に個人の場合は、それを見ている余裕はないでしょうね

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