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司法 バックナンバー 3/3

家宅侵入泥棒の手口

家宅侵入の泥棒の手口を考えてみましょう。

 まず「ピッキング」という手口があります。

 ピッキング(picking)は、施錠されている鍵を「こじあける」手口です。
 通常、「ピック」と「テンション」という2つの道具を使って、正式な鍵が差し込まれている状態を再現する事で開錠操作を行ないます。
 本来は、鍵を扱う業者がオートロックのドアや、鍵が失われて開かなくなった金庫などを開ける際に用いる技術ですが(鍵を持出さずオートロックで閉め出され、お世話になった人もいるのではないでしょうか)、犯罪者の中にもこの技術に長けた者がいて、これに絡む犯罪の横行が社会問題となっています。
 不良外国人も問題ですが、日本人も結構やります。

 もちろん、ピッキングをすれば、鍵が開きっぱなしになってしまうわけですから、どんな人でも、ピッキングにより人が侵入したことがわかります。
 もちろん、泥棒がピッキングをするのですから、室内が物色され、現金、宝石貴金属などが奪われ、これによれ住居侵入窃盗に入ったことがわかります。

 次に「サムターン回し」という手口があります。

 自宅の玄関ドアは、外出するときはドアの外から鍵(key)を使って、施錠(lock)するわけですが、帰宅して家の中から施錠するときは、鍵は使わず内鍵「サムターン」(Thumb turn)を回してカギを開け閉めします。
 親指でも簡単に回せますから「サムターン」(Thumb turn)と呼ばれているようです。

 この「サムターン」を回せば施錠・開錠ができます。
 本来はドアの内側、家の中からする動作ですね。
 これに対し、「サムターン回し」という手口は、これをドアの外からする、すなわち「鍵を使わず、ピッキングでもない手口で、サムターンを回してドアを開ける」ことです。
 「ピッキング」のように、鍵に工具を差し込んで解錠するよりは、雑で荒っぽい荒っぽい技術でできる手口でしょう。

 ドアに付いている郵便受け口から器具を差し込んだり、乱暴な場合はその受け口を取り外してしまい腕を差し込んで、指でサムターンを回すことでドアを開けてしまうこともあります。
 カギを差し込む錠前のすぐ脇あたりにドリルなどで穴を開けて、工具器具を使ってサムターンを回してしまうことでカギを開ける犯行手口があります。これが「サムターン回し」です。

 不良外国人が「ドアのすき間から、サムターンを回すための針金製の器具を差し込み、開錠していた」というのもありました。
 これでは侵入されたことにさえ気付きません。

 新しいドアは、自宅のドアに針金程度も入らないほどの隙間もなかったり、ドアにガードプレートを取り付けたり、ドアを開けられてしまったとしても警報で侵入を防ぐように防犯ブザーや警報装置がつけられるようになっています。


 なお、意外に多いのが、在宅中に、開いたドアから侵入されるということがあります。

 「ちょっと」のつもりでゴミ出しにいったり、「ちょっと」のつもりで隣家にいったり、「ちょっと」のつもりで洗濯物をほしたり、でも、泥棒も「プロ」ですから、短時間で、簡単に貴重品のありかを探り当ててしまいます。

 一番間違いがないのが、家に「貴重品」、特に「現金」をおかないことですね。
  あまり多額の現金は、自宅には必要ありません。
 また「森の中の小枝はさがしにくい」と言われています。

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