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トリビア バックナンバー 2/2

バス・エレベータの待ち時間

何台もエレベータがある場合、いわゆる「団子」状態になり、なかなか来ないのに、いざ来るとなったら、何台も来るという経験をしたことがありませんか。

 あなたの、日頃の行いが悪いわけでも、運が悪いわけでもありません。

 駅のホームのエレベータなど、電車が到着すると、同時に人が押し寄せるエレベータではなく、通常のビルのエレベータの話です。人は、平均的に来ます。

 まず、エレベータが2機あったとしましょう。
 1階で、あなたがエレベータに乗ろうとします。
 なかなか来ないエレベータには、あなたの他に、多くの人が乗ります。おりる人も多く、2階、3階、4階、5階、6階と各駅停車状態になって、進まないばかりか、乗りおりに時間がかかるため、目的階につくまで時間がかかります。
 次に来たエレベータには、多くの人が乗りません。停止する階も少ないでしょうし、乗りおりする人も少ないでしょう。

 ということは、先に来たエレベーターに、後に来たエレベータが近づいてきてしまい「下手」をすると追い抜いてしまいます。

 最上階で待っている人からすると、1台のエレベータで十分、早く来てほしいのに、さんざん待たされたあげく、2台のエレベータがほとんど同時に来てしまいます。「なんと運が悪いのか」とつぶやきたくなります。

 1度エレベータが、ほとんど並んで動き出してしまいますと、先に来たエレベータには、たくさんの人が待っていますから、停まる階も多くなりますし、乗り降りする人は多くなり、時間がとられます。抜きつ抜かれつの動きになりますから、待ち時間という点でいうと1台のエレベータとあまりかわらなくなります。

 もちろん、エレベータを増やせば、「ほぼ同時に動く」ということはなくなりますが、何台にしたところで(もちろん、不必要な多さではなく、ビルの規模に見合ったエレベータの台数)、やはり、待ち時間があけば、多くの人が乗り、停まる階数も多くなり、乗りおりに時間がすか借りますから、「団子状態」になります。「団子」の数自体が多くなりますから、「いつまでたっても来ない」ということはなくなるでしょうが、やはり、スムーズにはいきません。

 ということで、エレベータは、そういう「宿命」をもっているものとして、あきらめるしかありません。
 コンピュータで、団子にならないように制御することも不可能ではありませんが、停止するはずのエレベータが、満員でもないのに通過して、逆にストレスがたまるかも知れません。

 なお、比較的便数の多いバスも同じです。
 ちなみに、便数が少なければ、予定時間前ころ、バス停に人が集まってきます。ランダムには来ません。
 比較的便数の多いバスは、ランダムに人が来ますから、出発は定刻どおりですが、さきほどの理由により、先の停留所に行くほど、同一方向のバスが続けてきて、バスを待つ時間は長くなりがちです。
 下手をすると、後の同目的地のバスが、停留所で停まっている前のバスを抜き去っていきます。


 エレベータやバスが団子になって不愉快な目をするのは、あなたのせいではありません。

 「私は《いらち》な大阪人ではありません!」
 これまた失礼いたしました。

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