本文へ移動

トリビア バックナンバー 2/2

あれ?どこかで見たような・・

同じ数式、同じ手段が、まったく別の目的で使用されることがあります。


 同じ数式が、全く別の目的で使用される例をあげてみます。
 ここであげるのは「元利金等払」の計算式です。

 住宅ローンの元利金等払いの計算は、昔は面倒だったのですが、今は、表計算ソフトなどで簡単に計算できるようになっています。

 たとえばローン計算を利用すれば、たとえば3000万円を、30年360回払いの約定で、年利3.5%で借入れた場合、毎月の支払いがいくらになるか、何ヶ月後の残高がいくらになるか一目瞭然です。金額、金利、返済回数などをかえればシミュレーションも可能です。1回13万4713円、4849万6680円となります。

 この表は、いったん金融資産を築いた人が、税引後一定の利回りで運用できたとして、毎月一定の資産を取崩していく場合に流用できます。
 ただ、住宅ローンと違い、一定の利率で長期間運用できるわけではありません。金融情勢次第で、良くなるかもしれませんし、悪くなるかもしれません。
 財産取崩計算を利用すれば、たとえば3000万円の現金があり、30年間、年利3.5%の利回りで運用しえた場合で、毎月の取崩可能額がいくらになるか、何ヶ月後の残高がいくらになるか一目瞭然です。やはり、金額、金利、返済回数などをかえればシミュレーションも可能です。1回13万4713円、4849万6680円となります。

 たとえば、40歳の男性が年利3.5%の約定で3000万円の住宅ローンを借入れた場合に、毎月どれだけ返済していかなければならないのか、逆に60歳の男性が、3000万円の退職金を受け取った場合、年利3.5%で運用していけば、一生(便宜、余命を30年以下として計算します)、毎月いくらの「小遣い」が手にできるのかがわかります。


 同じ手段が、全く別の目的で使用される例をあげてみます。
 ここであげるのは、クレジット払いできるものは、すべてクレジット払いにするということです。

 まず、多重債務者は、クレジットカードのキャッシング枠を使切った後、ショッピング枠が残っているということで、スーパー・コンビニなどにおける買物(列の後の人は迷惑です)、電車・バスなどのプリペイドカード、公共料金でクレジットカード払いが可能なものは、すべてクレジットカードで支払おうとします。
 自己破産の依頼者のショッピング残高が50万円近くになっていて、「いったい何を買ったの?」と聞くと、リボ払いで日常生活用品を購入したと言い、実際、明細をみてみると、スーパーやコンビニが毎日のように並び、「金目」のものは何もないということがあります。

 なお、「陸マイラー(おかまいらー)」と呼ばれる、ポイントやマイル収集の好きな人も、同じ方法を使います。
 どの公共料金がクレジット払いにできるとか、どのプリペイドカードがクレジット払いにできるとか、どの公共料金がクレジット払いにできるとか、どのクレジットカードがポイントやマイルがたまるとか、さかんに議論されているサイトがあります。

(注記) ローン計算のエクセルファイルをアップしていましたが、システム障害の発生原因となりましたので、平成20年1月25日削除いたしました。あしからずご了承ください。

TOPへ戻る