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トリビア バックナンバー 2/2

正義の味方

話題が、ころころ変わりますが、おつきあい下さい。

 英語の「planet」の訳語はなんでしょう。
 「惑星」と「遊星」という言葉が使われています。
 現在では「惑星」が圧倒的で、「遊星」という言葉は死語になりつつあります。
 ちなみに、おわかりと存じますが、普通の恒星は、地軸を中心として規則正しく回るのに対し、惑星は、きわめて不規則な回り方をします。
 地球が、太陽系の惑星であることから、当然そのような結果が出るのですが、「天動説」にたつと、惑星の動きは、不思議で仕方がなかったそうです。

 「惑星」と「遊星」についての語源については、「惑星は東京大学、遊星は京都大学の訳語」という説があり、東大系の学者は「惑星」を用い、京大系の学者が「遊星」を用いるのだろうというのが有力です。

 ところで、昨年(平成19年)国際天文学連合総会で冥王星が太陽系惑星から外されましたね。
 それで思い出すのは、前に勤務していた法律事務所にいた女の子から、惑星の各名前の「英訳」を聞かれたことがあります。
 「いったい何を聞いているのだろう」と不思議に思っていたのですが、「セーラームーン」の仲間に、惑星の名前をつけたセーラー戦士たちがいるのですね。まさか、いくらなんでも「土星」(Saturn)はいないと思っていたら、ちゃんといるようです。

ちなみに「冥王せつな」は「セーラープルート」に変身するそうです。
 国際天文学連合総会で冥王星が太陽系惑星から外されたとき、版権者などに「セーラープルート(冥王せつな)はどうなるの?」という問い合わせがあったそうです。
 そんなことを言ってたら主人公のセーラー「ムーン」も惑星ではなくて衛星ですから、冥王星が惑星でなくても問題はないでしょうね。

 ところで、自分で「美少女」戦士と名乗るのはいかがなものでしょうか。

 といいながら、よくよく考えてみると、昔小さいころ見ていた白黒テレビで、自分で「正義の味方」「月光仮面」と名乗る番組がありました。
 昔から変わらないのですね。

 ちなみに、弁護士も、「基本的人権を擁護し、社会正義を実現すること」と、弁護士法の条文中に明確にその使命が記載されています。正義の「味方」どころか、自分が正義を実現することになっています。ちなみに、弁護士法は、弁護士自身が決めたのではなく、決めたのは国会議員ですが・・・

 しかし「私は、正義を実現する弁護士の○○です」という弁護士さんは、さすがに見かけません。
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