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トリビア バックナンバー 2/2

ルビ

漢字の読めない人のために「ルビ」を振るということはよくあります。
 難読な一般名詞、固有名詞(日高郡みなべ町晩稲**番地の「晩稲」を「おしね」と読める人は少ないでしょう。私は、旧日高郡南部川村に本籍があり、親戚も多くいますから読めます)には、ルビを振ります。
 老眼でルビが読めない人のために、読み方を同じ大きさで、例えば「瑕疵(かし)」と書いておけば読み間違いはないでしょう。

 ちなみに、ルビ(ruby)とは、文章内の文字に対し、ふりがななどといった役割の文字をより小さな文字で、通常縦書きの際は文字の右側に、横書きの際は文字の上側に記されるものです。

 なぜ、ルビが、宝石のルビーと同じ単語であるのかといいますと、日本において、通常使用された5号活字には、7号活字を用いてルビを振っていたのですが、7号活字は、イギリスから輸入された5.5ポイント活字の呼び名が英語でルビーだったからです。

 ちなみに、活字は、当時、「ruby」「pearl」「emerald」などの宝石名があてられていました。5.5ポイント活字がルビーだったのです。

 なお、一般には、難解な「漢字」に読みをつける際に用いられます。
 また、地名など、一般的でない読み方をする場合や、人名などで、どちらとでも取れる漢字の場合(例えば「幸子」。「さちこ」「ゆきこ」どちらも頻繁に用いられます)、失礼があったら悪いので、ルビを振るのです。

 ちなみに、判決書、訴状など法律関係の書類にルビがふられることはありません。
 法律用語の漢字を読めるのは当然という前提です。
 読む能力のない人に読んでもらう必要は全くありません。少し冷たいですが、読めるだけでは全く意味はありません。意味も含めて、弁護士に解説してもらってくださいということになります。
 瑕疵、遡及、看做す、訴追、 弾劾などなど・・.

 地名など、一般的でない読み方をする場合も、ファクシミリをしてしまうと潰れてしまいますから、あまりルビはふりません。

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