外国事情 バックナンバー1/2
名前につける敬称
私の場合を考えてみます。
外国人相手ですから、ローマ字で綴ります。
「Yoshiki」ですから、日本人がみれば、ほぼ100%男性に間違いなし、男性の場合、既婚か未婚か考える必要がありませんから「Mr.」で十分ですよね。
ただ、外国人にとって、「Yoshiki」が男性、「Yoshiko」が女性、「Yoshio」が男性といわれても、どんな規則性があるのか混乱するだけです。
わからなければ、相手の気を悪くしないように安全策をとるのが万国共通のようです。
私がドイツ留学していた時には「Frau」(Mrs.)と書いてくることが圧倒的に多かった経験があります。
男性が女性と間違えられても、さほど怒りませんが、逆に女性が男性と間違えられると不愉快になる人が多いからです。
なお「Frau」は、既婚者でなくても、ある程度の年齢(大学生程度以上)の女性には「Fraeulein」(Miss)は使いません。だんだん、使用されなくなり、今は、年齢にかかわらず「Frau」で問題がなくなっているようです。
私も、典型的な男性の名前でない以上、「Frau」と記載していました。
もちろん、手がかりがあれば別です。
なお、日本では「Dr.」の称号があっても、「Mr.」と書いて、特に失礼ということはありません。
ただ、国によっては、「Dr.」なのに「Mr.」「Ms.」と書かれて怒る人はいます。
ドイツもそうです。
署名の前に「Dr.」をつける人が、結構いるのにはびっくりしました。
インターネットの氏名を記載する欄をプルダウンすると「Mr.」「Ms.」のほかに「Dr.」がでてくるのにびっくりすることがあります。
日本は「様」と書いておけば間違いがなく、敬称など考える必要はありませんね。
まあ、お医者さんや、弁護士には「先生」をつけますが、直接あっていないかぎり、どちらでも問題はないのかも知れません。