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外国事情 バックナンバー1/2

欧米の住居表示

日本の住居表示はわかりにくいですね。
 住居表示だけを頼りに目的地にたどり着くのは至難の業です。

 欧米(といっても、すべての国を知っているわけではありませんが)の場合は、まず、すべての道路に名前がついていて、道路沿いに住居番号が付けられ、一方は奇数、反対側は偶数となっています。
 道路に面していないと、建物は建てられません。
 これは万国共通のようです。
 ですから「道路名」+「番号」は合理的ですね。

 もちろん、道路(「Avenue」「Drive」「Street」「Road」「Way」「Lane」「Path」)だけではなく「Place 」「Square」「Circle 」などもありますが、さして大きい番号はつきません。

 ドイツ語なら「Allee」「Strasse」「Weg」「Gasse」など、フランス語なら「Rue」、イタリア語なら「Via」 という言葉を覚えておくと便利です。

 ちなみに、1つの敷地が分割されて、複数の建物が建ったり、複数の敷地に1つの建物が建ったりした場合どうなるのでしょう。

 日本なら、同地名・同番地に複数の建物があることは珍しいことではありません。

 欧米なら、「道路名」+「番号」ですから、1つの敷地が分割されて、複数の建物が建った場合は「Bismark Strasse100」「Bismark Strasse100a」「Bismark Strasse100b」となりますし、複数の敷地に1つの建物が建っているときは「Bismark Strasse100-105」というふうになります。

 合併により、同じ市内に、同じ道路名が存在することになったらどうするのでしょう。
 「Kant Strasse 20 Bonn1」「Kant Strasse 20 Bonn2」「Kant Strasse 20 Bonn3」と市の後に番号を入れます。
 ボン市は、独立した地方自治体「Bad Godesberg 」「Beuel」を合併していますから、「Bonn1」は「旧市街」、「Bonn2」は「Bonn Bad Godesberg」、「Bonn3」は「Bonn Beuel」というふうになり、重複はしません。

 これくらいなら知れてますが、ミュンヘンなどの場合は、「Muenchen」の後につく番号を確認しないと、とんでもないところに連れて行かれます。
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